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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第8話
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あるように聞こえるのですが……」

レグナートの話を聞いたエルナンが信じられない表情で呟いた後ある事に気づいてエイドスに問いかけた。

「―――その件について一旦置いておかせて頂きます。本日私がこの場に現れたのはメンフィル帝国がエレボニア帝国に要求する”和解条約”の第六条についての説明をする為なのですから。」

「では御身がシルヴァン陛下達に第六条を付け加える要請を…………ならば、どうか何故御身が”ハーメルの惨劇”を世間に白日の下に晒す事を決め、そしてその方法をメンフィル帝国に委ねたのかどうか我々にお教え下さい。」

エイドスの説明を聞いたアリシア女王は驚きの表情でエイドスを見つめた後真剣な表情になってエイドスに問いかけた。



「――――いいでしょう。私が”ハーメルの惨劇”を世間に白日の下に晒す事を決めた理由………――――それはエレボニア帝国が犯した”大罪”――――”ハーメルの惨劇”が”空の女神”としても許し難き所業だからです。」

「うっ…………」

「…………………」

先程の親し気な雰囲気が嘘だったかのように怒りの表情を見せていないながらも強烈な怒りの雰囲気を纏って目を細めて自分達を見つめて答えたエイドスの話を聞いたダヴィル大使は唸り声を上げた後表情を青褪めさせて身体を震わせ、アルフィン皇女は辛そうな表情で顔を俯かせていた。するとその時エイドスの怒りを現すかのように快晴だった天候は突然雷雲が覆った事により太陽が雷雲に隠されて暗くなり、雷雲からは雷が迸って、今にも雷が落ちそうになり、更にグランセル城が軽く揺れ始めた。

「ええっ!?さ、さっきまで快晴だったのに、突然雷雲が……!」

「しかも地震まで同時に起こるとは……状況から考えてこれらの現象を起こしているのは間違いなく………」

「”空の女神”の”怒り”によって起こった現象か………」

突然の天候の変化にアネラスは驚き、エルナンとカシウスは重々しい様子を纏ってエイドスを見つめた。



(女神はゼムリア大陸自身に祝福されている事から”ゼムリアの申し子”とも呼ばれている。よって、女神は常にゼムリア大陸の力の源である”七耀脈”自身から力を与えられ続けている為、女神が本気に怒りを感じれば、”七耀脈”も影響され、今のような現象が起こる。)



「”七耀脈”自身がエイドス様に力を………」

「つまりエイドス様の力の源は”ゼムリア大陸自身”なのか……!」

「”ゼムリア大陸自身から常に力を与えられている”って、冗談抜きでセリカさんやサティアさんと同等の非常識過ぎる存在ね………」

「エイドス様、どうかお怒りをお鎮め下さい……!」

レグナートの説明を聞いたクローディア姫は呆け、ユリア准佐は驚き、シェラザードは疲れた表情
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