外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第7話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るのか外の者達に状況を聞いてきてくれ。」
「ハッ!」
騒がしくなり始めた状況にカラント大司教は眉を顰め、カシウスの指示に敬礼したユリア准佐が会議室を出て外で騒がしくしている人物達に状況を聞いた後再び会議室に入室した。
「それでユリアさん。一体何が起こっているのでしょうか?」
「それが……………先程空中庭園に2年前ボース地方に現れた”古竜レグナート”殿が降り立ち、古竜殿が女王陛下を含めた和解調印式に出席している人物達全員を空中庭園に呼ぶように伝えてきたとの事です。」
「ええっ!?」
「…………………」
アリシア女王の質問に信じられない表情で答えたユリア准佐の説明を聞いたクローディア姫は驚き、カシウスは呆けた表情をしていた。
「―――どうやら、件の人物が到着したようだな。」
一方シルヴァンは落ち着いた様子でセシリアと共に立ち上がった。
「まさか件の人物とは先程空中庭園に現れた竜なのですか?」
「それについては行けばわかる事だ。先程現れた古竜がこちらに危害を加えるつもりが一切ない事は我が国が保証する。」
「……わかりました。皆さん、ご足労ですが空中庭園に足をお運びください。」
自分の質問に答えたシルヴァンの答えを聞いたアリシア女王は立ち上がってクローディア姫達を促した。その後アリシア女王達は空中庭園へと移動した。
〜空中庭園〜
「あ…………」
アリシア女王達と共に空中庭園に出たアルフィン皇女は空中庭園の一角にいる巨大な竜を見ると呆け
「ま、まさかあの竜が2年前の”竜事件”の……!?」
「はい……ただ彼は”異変”終結後どこかへと飛び去っていったのですが……」
信じられない表情をしているダヴィル大使の疑問に答えたクローディア姫は不安そうな表情で竜を見つめていた。
(リベールとエレボニア、そして異界の国メンフィルの王達に告げる。我が名は『レグナート』。古よりこの地に眠る竜にして”空の女神”の眷族だ。かつて悪しき者に操られていたがそちらのリベールの姫や遊撃士たちによって解放された。)
「ふえっ!?と、突然声が頭に響いてきましたけど、もしかしてこの声って……あの竜なんですか!?」
「………恐らくそうでしょうね。2年前の事件の竜――――レグナート殿と直接会話をしたエステルさん達の報告によると彼は私達人間が持つ発声器官を持っていない為直接頭に語り掛ける”念話”という形で私達と会話をしたとの事です。」
竜――――レグナートの念話に驚いたアネラスの疑問にエルナンは真剣な表情で答えた。
「………久しぶりだな、レグナート。2年前に意味深な事を伝えて再び会う可能性があるみたいな事を言って去ったが、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ