外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第7話
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を知った事により”人”に絶望し、絶望した彼は”人という可能性”を試す為に”身喰らう蛇”の誘いに乗り、”身喰らう蛇”に所属したとの事です。」
「かの”剣帝”が結社に属したのはエレボニアに対する復讐ではなく、”人”を見極める為だったのですか………」
「……………」
セシリアの説明を聞いたカラント大司教は驚きの表情で呟き、カシウスは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「―――説明を続けます。”身喰らう蛇”に所属した彼は2年前に”身喰らう蛇”が起こした”リベールの異変”にも関わり、リベール王国全土に加えて両帝国の南部を”導力停止現象”に陥らせた原因である浮遊都市を攻略した精鋭部隊の一人にしてレオンハルト大佐と同じ”ハーメルの遺児”である遊撃士と交戦し、敗北。敗北した彼はその遊撃士の説得に応じて”身喰らう蛇”から脱退し、更にリベール王国に対するせめてもの償いにレオンハルト大佐と交戦した後窮地に陥った精鋭部隊に助太刀並びに”リベールの異変”を起こした首謀者にして”身喰らう蛇”の最高幹部と交戦し、撃退。そして浮遊都市崩壊後リベール王国に自首をし、自首後の彼の身柄は”ハーメル”の件で”ハーメルの遺児”達に対して罪悪感や責任を感じていたアリシア女王陛下の慈悲によって超法規的措置として我が国に預けられる事となり、我が国に預けられた彼は自らの”力”をリウイ陛下に示して自身の希望であるプリネ皇女殿下の親衛隊副長に就任しました。」
「ゆ、遊撃士協会にまで”ハーメル”の民が所属しているのですか………!?」
「……………ええ。ただし予め言っておきますが、その人物が誰なのかはプライバシー保護の関係で教える事はできません。」
「「「「「………………」」」」」
説明の続きを聞いて驚きの表情をしているダヴィル大使に視線を向けられたエルナンは静かな表情で答えた後真剣な表情になって答え、エルナンの話に出て来た人物が誰であるかを知っているカシウスやユリア准佐は重々しい様子を纏い、シェラザードとクローディア姫、アネラスは辛そうな表情で黙り込んでいた。
「……あの。メンフィル帝国に身柄を預けられたレオンハルト大佐はプリネ皇女殿下の親衛隊に所属している事を希望されたのでしょうか?」
「―――その件に関しては第六条の件とは関係が無い為黙秘させてもらう。軽々しく”我が国の民”のプライバシーを他国に教える訳にはいかないしな。」
アルフィン皇女の質問に対してシルヴァンは静かな表情で答える事を拒否した。
「………わかりましたわ。アリシア女王陛下、我が国の愚行によって”身喰らう蛇”に所属する事を決意させ、かの”異変”で貴国を混乱に陥れる事に加担した我が国の民であったレオンハルト大佐の罪を許して頂いた事、心から感謝しております。そしてシル
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