外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第7話
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で答えを濁している中目を伏せて黙って考え込んでいたアリシア女王は目を見開いて決意の表情になり、アルフィン皇女とダヴィル大使に”ハーメルの惨劇”についての説明をした。
「そ、そんな!?それではエレボニア帝国はリベール王国の領地欲しさに”ハーメル”の――――自国の民達を………ッ!」
「戦争末期に突然、帝国政府がリベール王国に停戦を申し出、講和条約を結んだ事については私を含めたエレボニアの多くの民達の疑問でしたが、まさかそのような”真実”が隠されていたとは………」
”ハーメルの惨劇”の説明を聞き終えたアルフィン皇女は悲痛そうな表情で声を上げ、ダヴィル大使は重々しい様子を纏って呟いた。
「―――シルヴァン陛下。御二方への”ハーメルの惨劇”についての一通りの説明も終わりましたし、先程の私の質問に答えて頂きたいのですが。」
「いいだろう。―――今回の戦争の和解条約に”ハーメルの惨劇”を白日の下に晒す事を入れた理由は”ある人物”による要請だ。」
「”ある人物による要請”………?―――!ま、まさか……レーヴェさ―――いえ、レオンハルト・ベルガー大佐がリィンさんのように手柄をたてて、その”褒美”としてハーメルの件を持ち出したのですか!?」
アリシア女王の質問に答えたシルヴァンの話を聞いて一瞬不思議そうな表情をしたクローディア姫だったが心当たりをすぐに思い出し、血相を変えてシルヴァンに問いかけた。
「いえ、今回の戦争ではレオンハルト大佐はそれ程目立った活躍はしていない為リウイ陛下達に表彰はされていませんし、そのような事を望んでいる事を口にした事はございません。」
「あの……何故”ハーメル”の件でその”特務部隊”の一人でもあるレオンハルト大佐という方が関係してくるのでしょうか?」
「それは……………」
クローディア姫の問いかけにセシリアが否定すると、アルフィン皇女は自身の疑問を口にし、アルフィン皇女の疑問を聞いたクローディア姫は辛そうな表情で答えを濁した。
「――――レオンハルト・ベルガー大佐は元結社”身喰らう蛇”に所属していたエージェントの一人にして、”ハーメルの惨劇”から生き延びる事ができた数少ない”ハーメル”の民の一人だ。」
「何ですと!?」
「”ハーメルの惨劇”から生き残る事ができた”ハーメル”の民がいらっしゃったのですか………あら?シルヴァン陛下は先程レオンハルト大佐は貴族連合軍にも協力している”身喰らう蛇”という組織に所属していると仰いましたが……」
シルヴァンの説明を聞いたダヴィル大使は血相を変えて声を上げ、アルフィン皇女は辛そうな表情で呟いたがある事に気づき、戸惑いの表情でシルヴァンを見つめて問いかけた。
「レオンハルト大佐は”ハーメルの惨劇”の真相
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