外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第6話
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〜グランセル城・会議室〜
「そ、そんな……!?どうしてZ組の皆さんがリィンさん達―――メンフィル帝国の指揮下に入らなければならないのでしょうか……!?」
シルヴァンの話を聞いたアルフィン皇女は表情を青褪めさせてシルヴァンに問いかけた。
「彼らの柔軟な動きや今までの活躍や奮闘を考えれば、頭が固く、柔軟な動きや判断が厳しい正規軍よりは使えると判断した。――――何せZ組はヘイムダルやザクセン鉄鉱山等エレボニア帝国の一部の地域で起こった”帝国解放戦線”によるテロ活動を未然に防いだ事に加えて、”西ゼムリア通商会議”の最中に”帝国解放戦線”が一時的に占拠した”ガレリア要塞”を奪還したのだからな。」
「なっ!?」
「に、”西ゼムリア通商会議”の最中にガレリア要塞が帝国解放戦線に一時的に占拠されたという話は本当なのですか!?」
シルヴァンの説明を聞き、ユリア准佐と共に驚いたクローディア姫はアルフィン皇女達に視線を向けて問いかけた。
「お、お待ちください!そのような話、我々も初耳です!何かの間違いではないでしょうか?」
シルヴァンの問いかけにダヴィル大使は血相を変えて反論したが
「ガレリア要塞の件は外部に漏れれば、エレボニア帝国の権威が失墜してしまう為あの件の関係者達には箝口令が敷かれていた為ガレリア要塞の件とは無関係のダヴィル大使は知らなくて当然だが………皇族であるアルフィン皇女はさすがに知っているだろう?」
「………………はい……………シルヴァン陛下の仰る通り、”西ゼムリア通商会議”の最中にガレリア要塞は”帝国解放戦線”の襲撃によって一時的に占拠されましたが、Z組の皆さんや正規軍の奮闘のお陰で奪還する事はできました………」
「なあっ!?」
シルヴァンの指摘に同意したアルフィン皇女の答えを聞くと信じられない表情で声を上げた。
「ま、まさか本当にガレリア要塞が”帝国解放戦線”に占拠されていたなんて………ですが、一体何故”西ゼムリア通商会議”の最中というタイミングでガレリア要塞を………」
「……恐らくはガレリア要塞に搭載されていた”列車砲”で通商会議が行われていた”オルキスタワー”ごと、”鉄血宰相”を葬るつもりだったと思われます。」
「”列車砲”で”オルキスタワー”を……」
「クロスベル自治州を一瞬の内に灰塵と化する可能性があると言われていたあの”列車砲”でオルキスタワーを砲撃すれば、クロスベルは甚大な被害を出し、通商会議に参加していた各国のVIP達の命も失われるという大事件へと発生したでしょうね………」
「多くの無関係の者達を巻き込む事にも躊躇しないとはまさに”狂人”の集団ですな……」
ダヴィル大使同様信じられない表情をしていたクローディア姫の疑問に
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