外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第6話
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条の通り内戦終結の方法をメンフィル帝国に委ねてその方法に従いますし、リィンさんに適した”騎神”も差し上げます。」
シルヴァンに問いかけられたアルフィン皇女は目を伏せて少しの間考え込んだ後目を見開き、決意の表情でシルヴァンを見つめて答えた。
「ほう?その条件とは何だ?」
「それは………―――Z組の皆さんが特務部隊の指揮下に入る事に対しての拒否権を頂く事と、もう一つはZ組の皆さんが特務部隊の指揮下に入る事を了承した際Z組の皆さんの意見も聞き、その意見が有用な内容であるのならばZ組の皆さんの意見を受け入れて頂く事に同意して頂くです。」
「で、殿下?何故緩和条件として学生である彼らの為にそのような条件をお望みなのでしょうか……?」
興味ありげな様子をしているシルヴァンに続きを促されて答えたアルフィン皇女の答えを聞いたダヴィル大使は困惑の表情でアルフィン皇女に訊ねた。
「Z組はオリヴァルトお兄様が貴族派と革新派に別れて争うエレボニアが抱える様々な”壁”を乗り越える”光”となりえることを望み、多くの方々の協力によって、ようやく設立する事ができたクラス。その”光”であるZ組の皆さんがわたくし達―――エレボニア帝国の事情や思惑に左右され、”本来のZ組として”動けなくなるというユミルの時のようにこれ以上恩を仇で返すような事は絶対にしたくないのです。わたくしを含めたエレボニア皇家の者達はガレリア要塞の件も含めてZ組の皆さんからは多くの恩を受けていますので……」
「アルフィン殿下………」
「………………」
アルフィン皇女の説明を聞いたクローディア姫は辛そうな表情でアルフィン皇女を見つめ、アリシア女王は重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んでいた。
「ふむ………セシリア、今のアルフィン皇女の緩和条件に対してどう思う?Z組と関わり、エレボニアの内戦を終結させる当事者となるお前の意見を聞きたい。」
「………取り入れて構わないと思います。無理矢理従わせれば士気が低くなるでしょうから彼らの本来の力が発揮できなくなり、足手纏いになる可能性が発生する上、こちらの目を盗んで我々にとって想定外の事をされ、我々が考えた作戦に支障が出る可能性が考えられるのですから、いっそ我々特務部隊とは関わらず完全に別行動してもらうか、もしくは大人しく我々の指揮下に入ってもらう条件として我々もある程度は譲歩すべきかと。」
「……なるほどな。私もその意見には賛成だ。」
「では……!」
セシリアの意見を聞いて納得している様子のシルヴァンを見たアルフィン皇女は明るい表情をした。
「第五条に対して先程アルフィン皇女が口にした緩和条件を取り入れる。また、Z組が特務部隊の指揮下に入らず、別行動をするのならばメンフィル帝国より”軍資
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