外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第6話
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ていたクローディア姫の捜索並びに保護の任務についていたのだろう?」
「あ………………」
「殿下……………」
「「…………………」」
セシリアとシルヴァンの正論を聞いたクローディア姫は呆けた声を出した後辛そうな表情で黙り込み、クローディア姫の様子をユリア准佐は心配そうな表情で見つめ、カシウスとアリシア女王はそれぞれ重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「――そもそも、オリヴァルト皇子もアルフィン皇女を”Z組”の後ろ盾にして、カレイジャスの運用を彼らに委任すると推測されているのだから、我々のやろうとしている事と大して変わらないだろうが。」
「え…………」
「なっ!?い、一体何を根拠にそのような推測をされたのでしょうか……?」
シルヴァンの推測を聞いたアルフィン皇女は呆け、ダヴィル大使は驚きの声を上げた後シルヴァンに問いかけた。
「オリヴァルト皇子の内戦中の今までの行動を考えれば容易に推測できる。オリヴァルト皇子は内戦勃発前は遊撃士にアルフィン皇女をヘイムダルから連れ出して護衛する事を依頼し、内戦勃発後はカレイジャスを運用して貴族連合軍の目を盗みつつエレボニア東部で秘密裏に活動し、トールズ士官学院とも連絡を取り、Z組を含めた一部のトールズ士官学院の学生達とわざわざ合流をしたのだからな。」
「それらの件を考えますと恐らくオリヴァルト殿下は本来は護衛の遊撃士と共に貴族連合軍の捜索をかわしていた皇女殿下とも合流した後、皇女殿下をカレイジャス運用の正当性を証明する”後ろ盾”にしてZ組を含めたトールズ士官学院の学生達にエレボニア東部で内戦終結の為の活動をさせ、自身はエレボニア西部に向かい、第七機甲師団や他の中立勢力と連携して活動すると予測されています。」
「なお、オリヴァルト皇子の行動を真っ先に予測し、私達に助言したのはレンだ。あの娘の聡明さを知っているクローディア姫ならば、我々の言っている事は冗談の類ではないと理解できるだろう?」
「それは………………」
(さっすがレンちゃん!相変わらず可愛いことに敵うものはない事を示すとっても可愛い見本だね!)
(感心している場合じゃないでしょうが………まあ、”お茶会”を仕組んだあの娘ならスチャラカ皇子の行動パターンを推測する事くらい朝飯前でしょうし、あの娘が”参謀”である事にも納得ね……)
シルヴァンの指摘に反論できないクローディア姫が複雑そうな表情で答えを濁している中嬉しそうな表情をしているアネラスの様子に呆れたシェラザードはかつての出来事を思い出して疲れた表情で溜息を吐いた。
「さて……アルフィン皇女、第五条はどうするつもりだ?」
「…………二つ緩和条件があります。その緩和条件に同意して頂ければ、わたくしが第五
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