ガンダムW
1714話
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言われて砂浜の砂を軽く掬ってみるが、当然そこにあるのは星の形をしたものではなく、ごく普通の砂だ。
デュオのジト目が向けられる。
「今のはあくまでも一例だし。……まぁ、正確には星の砂ってのは砂じゃないらしいけど。ともあれこの海で手に入れられそうなのは……まぁ、無難に貝殻とかはどうだ?」
よくある土産物ではあるが、それは人気が高いからこそ、そうなるのだろう。
それに貝殻とかなら部屋に飾ってあってもそんなにおかしくない。……おかしくないよな?
宇宙で貝殻というのも、ちょっとミスマッチな感じがするが。
「……はぁ。大人しく土産物屋でも見てくるよ」
そう言い、デュオは俺達の下を去っていく。
その言葉どおり、土産物屋に向かったのだろう。
まぁ、ここは連合軍が目を光らせているから、おかしな店はない筈だ。
何を買うにしても、観光地とかでよくある偽物とかはないと思う。
……これで普通にブランド品の偽物とかが置いてあったら、それはそれで面白そうだが。
「それにしても……ねぇ、サリィ。私達はいつまで地球にいればいいの?」
冷えたジュースを飲みながら、綾子がサリィに尋ねる。
そうしたのは、サリィが連合軍から派遣されている人物だからこそだろう。
もっとも、派遣されているからといって、全てを理解している訳でもないんだろうが。
「うーん、そうね。実際のところ、私も何故シャドウミラーを宇宙に上げないのかが分からないのよ。地球に残っていた戦力で一番好戦的だった財団派を倒した以上、シャドウミラーを宇宙に戻してもいいと思うんだけど」
「トレーズ派に対しての警戒ではないのか?」
サリィと綾子の話を聞いていた五飛が、不意に口を挟む。
「まぁ、普通に考えればそれくらいしかないんだけど……」
言葉を濁すサリィ。
実際、何が理由で現在のような状況になっているのかというのは、サリィにもしっかりと理解出来ていないのだろう。
「現在地球に残っている勢力は、連合軍、中東連合、サンクキングダム……そしてトレーズ派。この中で、中東連合とサンクキングダムは連合軍とも友好的な関係を築きつつある」
「特に中東連合は連合軍を通してあたし達を雇ったりといった契約を結んでるしね」
綾子の言葉通り、連合軍と中東連合の関係はかなりいい。
サンクキングダムの方も……まぁ、中東連合程ではないにしろ、敵対的という訳でもない。
つまり現状で敵対しているのはトレーズ派のみとなる。
……だが、そのトレーズ派も勢力としては決して強いという訳ではなかった。
いや、寧ろ連合軍はおろか、中東連合と比べても戦力は低いだろう。
サンクキングダムは……具体的にどのくらいの戦力があるのかは分からないが、ヒイロとウイ
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