暁 〜小説投稿サイト〜
艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第十五話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
はいはい、『帰ろう。帰ればまた来られるからな。』だろ?」
 
「そーゆーことだ。」
 
……んーっと、なんのことか全くわかんねぇなー。多分トライ&エラーの事なのかな?
 
「……!前方より敵艦隊接近中!計三隻!」
 
そう言ったのは、前を警戒していた時雨だった。
 
「後方からも接近中っぽい!こっちも三隻!」
 
「はぁ!?」
 
俺は思わずそんな声を上げてしまった。クッソ……この岩場に隠れて見つけれなかったぜ畜生!
 
「全く、深海棲艦にしちゃあ上出来だな。時雨に夕立、敵艦隊の編成は?」
 
それでも木曾はあくまで冷静だった。発見した二人にそう聞いた。
 
「こっちは戦艦ル級flagshipと、空母ヲ級flagship、重巡リ級eliteだよ!」
 
「こっちは軽巡ト級elite、駆逐ロ級elite、駆逐ロ級eliteっぽい!」
 
成る程ねぇ。移動の速い艦で後方を、ってことか。
 
しかし、ついに空母と戦艦が出てきたか。これは骨が折れそうだな。
 
「うーん、しっかし、こりゃあ夜戦確定かぁ……。囲まれてる訳だし。」
 
問題はそこだ。今日の月齢は新月という最悪の状態だ。そんな中で夜戦はかなり危険だ。
 
となるとできる限り早く片付けなきゃいけない訳だが……さっきも言ったけど空母と戦艦が居るのだ。こっちは駆逐艦と軽巡洋艦が多いから、長期戦は確実だ。
 
「あー、成る程ねぇ。そーゆー訳ねぇ……こりゃあ敵艦が可哀想だな……。」
 
すると、俺の隣で摩耶さんが腕組みをして一人で頷いていた。
 
「ん?どういうことですか?」
 
「いやー、今回の編成ってなー……まぁ、あれ見たら早いか。」
 
そう言って摩耶さんは、前の方を指差す。そこには、夕立と神通さんが立っていた。しかし、どうも様子がおかしい。
 
 
「そうですか……夜戦ですか……。」
 
 
「久びさに本気でいけるっぽい(ニヤァ)。」
 

「……!!」
 
この感覚は、一週間前に宴会で見た、『魔神木曾』と似ていた。
 
「えっと、あれは……。」
 
「あー、あれなー……要するにあいつら二人は夜戦になると性格が変わるんだよ……。恐らく神通も夕立も史実の影響だろうな。」
 
「……?」
 
史実の影響?ってなんだ?
 
そんなことを聞こうとしたら、
 
「おいテメェら!どうやら敵さんも夜戦に突入しようとしてるらしい!」
 
木曾は前方の敵艦隊を見ながら言った。

「よって、これから俺達は夜戦に突入する!前方には夕立と摩耶さんと神通!後ろには俺と二号と時雨だ!空母は半分案山子みてぇなもんだから後回し!後はドンパチやりやがれ!」
 
「「「「「了解!」」」」っぽい!」
 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ