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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第586話】
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「俺も出るぜ、専用機持ちって事は勿論俺にもチャンスあるって訳だし」

「勿論よ、一夏くん」


 楯無は微笑み、頷いた。

 一夏が勝つチャンスは無いものの、彼に勝つというのは意味合いとして遥かに大きいからだ。

 一夏の方が強いのが世間一般の認識、だけどヒルトが勝てばその認識は簡単に崩れ去る。


「そういえば、楯無さんも出るのですか?」

「私はミステリアス・レイディの修復がまだなの。 だから私だけは除外って訳」


 箒の問いに答えた楯無、本来なら楯無も出なければならないが無理をしてもいい結果にはならないことをレイアート会長は知っていたため、免除された。


「じゃあ問題なさそうね。 未来ちゃんや美冬ちゃん達は?」

「美冬は……やるよ? お兄ちゃんの評価、上がるかもしれないし」

「うん。 ……いつまでも、ヒルトが評価されないなんておかしいし」


 美冬も未来も共に問題はなかった。

 勝てばというよりも、ヒルトが代表候補生になれるチャンスがあるのが二人には嬉しかった。


「美春も大丈夫! だから、ヒルトと戦うのはイヤだけど、そこは我慢する!」


 グッと両手に力を込めた美春に、エレンも頷いた。


「私も問題ない。 彼と戦える場としては最高の舞台だ」


 エレン自身、今度こそヒルトと勝負して勝ちたかった――純粋な勝負で彼に勝つのが今の目標。

 全員参加が決まった一方、ヒルトは学園整備室に居た。


「ん……ヒルト。 新しい武装のインストール完了よ。 後は……装甲表面に流した電離分子によって少しは粒子ビームや熱線に対する防御力が上がったわよぉ」

「うん、ありがとう母さん」


 新たにインストールされた武装――否、元々最初から備わる筈だったプリセットだ。

 武装項目を確認――新たに【電磁投射小銃(ローレンツアサルトライフル)】の項目があった。

 そのまま俺は手のひらに意識を集中させる――新しい武装のイメージは小銃――粒子が像を結ぶと、俺の手には電磁投射小銃が握られていた。


「母さん、この銃ってアサルトライフルになるのか?」

「えぇ、そうよぉ。 ……というよりは、カテゴリー的にいえばレールガンにあたるのかしら」

「レールガン?」

「えぇ、そのレールガンを威力はそのままでサイズダウンに成功したのがその電磁投射小銃なのよぉ。 弾薬はタングステン弾、装弾数は小銃本体にISのパススロットを応用、従来のIS用の銃よりも遥かに上がってるわよぉ。 勿論、コストはその分物凄く跳ね上がってるけど……」


 手に持ち、俺はそれを眺める――見た目は他のIS用の小銃にしか見えなかったが、銃口部分は二本の伝導レールにな
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