暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1713話
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うにいてもいいと思うのだが……
 それでも、あの場所に残されるのは勘弁して欲しかったのだろう。

「そう言えば、デュオと五飛はどうしたんだ?」

 砂浜を歩きながら、野次馬達を置き去りにした事で普通に話せるようになると、綾子がそう尋ねてくる。

「あの2人なら……ほら、向こうだよ」

 綾子と腕を組みながら、視線を沖の方に向ける。
 ガンダムパイロットをやっているだけあって、デュオも五飛もその身体能力は高い。
 そして高い身体能力を活かし、現在はまだ沖の方で泳いでいる光景が見えた。
 ……普通なら波に流される心配とかをする必要もあるんだろうが、あの2人に限ってその心配はいらないだろう。

「ありゃ。折角のバカンスなのに、そこまで体力を消耗させる事もないと思うんだけど」
「ま、こうして泳ぐのがあの2人にとって気分転換なんだろ」

 コロニーにも、プールの類はある。
 だが、当然海という存在はない。
 川は……どうだろうな。
 そのくらいであればあってもおかしくはないが。
 ともあれ、海というのはコロニー育ちのデュオや五飛にとって、非常に珍しいものなのだろう。
 だからこそ、この機会に思う存分泳いでいるのだろう。
 この辺り、綾子のように地球で育つのが当たり前といった感じでは、あまり分からないのだろう。

「なるほど。じゃあ、私も少し泳いでこようかしら。こうして2人を見てると、夏の日射し以外の熱さでやられそうになるし」

 サリィはそう告げると、悪戯っぽく笑って海の方に向かって歩いていくのだった。
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