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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第583話】
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ドレス。

 とはいえ、心強いルームメイトのティナが居るから鈴音は安心しきっていた――ティナ自身一人では着られないという事実を知らずに。


「ティナ、ドレスの着方わかる?」

「鈴、ドレスの着方ってわかる?」

「「え?」」


 同時のタイミングで聞き、同時のタイミングで顔を見合わせる二人。


「いやいやいや、そりゃーないでしょ?」


 頭を振り、ティナに聞き返す鈴音。


「え? 何で? ドレスって普通着せてもらうものじゃない。 私はそうだったし」


 きょとんとし、傾げるティナに鈴音は――。


「はぁぁぁぁ!? ティナ、何よ全然ダメじゃない!」


 その一言にカチンときたティナも負けじと言い返す。


「鈴こそ何よ! ドレスも一人で着れないわけ!? そういった機会、私よりあったでしょ!」

「あったわよ! でも、あたしが着てたのは『チャイナドレス』よ!!」


 そう、チャイナドレスなら着れる鈴音も、こんなドレスは着たことない。

 言い争いをやめ、とりあえずドレスを一旦ほどいてみた。


「まず、体を通して……ティナ、そっち持って」

「いいけど、絶対胸ぶかぶかよ?」

「し、仕方ないじゃん! セシリアとあたしじゃ、差があっても仕方ないじゃん!」


 涙目になる鈴音、昔からのコンプレックスを刺激された鈴音だが、とりあえずそこは後で考えることにした。

 その隣、箒&神楽組はチャイナドレスに苦労していた。


「む、胸が入らない……」


 明らかにサイズが小さいため、自身の巨乳が収まらない。

 更にミニスカートの部分も、サイズが合わないため完全に下着が露出してしまっている。


「こ、これでは半裸で走るのと同じではないか!」


 箒は憤る、それを見た神楽は頷き。


「それはいけませんわね」


 多少強引だが、神楽はチャイナドレスを引き上げた。


「いたっ、痛い! か、神楽! 苦しい!」

「今暫くの御辛抱を。 ……せーの!」


 何とか胸だけでも閉じ込めようと後ろからチャイナドレスを一気に引き上げると同時に、嫌な音が聞こえてきた。

 暫く沈黙が続く二人を他所に、未来&セラ組。

 浴衣の着方は未来がわかっていたため、セラに的確に指示し、ちゃんと着れたのだが新たな問題が浮上した。


「未来、日本の浴衣ってそんなにミニになってたの?」


 そう、丈が短い浴衣ミニだった。

 浴衣=長いのイメージしかなかった未来、まさか膝上のミニとは思っておらず、着てから気付いたのだった。

 しかも丈の短さ故に下着が見えるかもしれないという――着るには着れ
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