0053話『とある艦娘と提督との噂』
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「いいですよー。それでは二人でこの謎を解明しましょうか!」
「はいな!」
ああ…黒潮がおそらく後で神通さんに折檻コースを受ける権利を自ら名乗り出てしまった…。
まぁ、私はただ聞いてみただけだから恐らく大丈夫…よね?
これがフラグにならない事を切に祈りたい。
それから青葉さんと黒潮が色々な場所に取材をしているらしい。
けど中々いい情報は掴めないらしくてついには姉妹の那珂ちゃんさんに話を聞きに行ったという話。
それで面白い話をキャッチしたという。
そしてあらかた情報が出揃ったのか私達は再び青葉さんの部屋へと招かれていた。
「それで…青葉さん。なにかわかったんですか?」
「はいー、それはとても甘酸っぱいほどに面白い内容でしたね」
「うちも少しドキドキしてもうたで」
青葉さんは満面の笑みで、黒潮も顔を赤くして思い出しているのだろう髪を指で弄っている。
この子の癖が出るという事は相当だ。
「…それでどうだったんですか?」
「少しお待ちを親潮さん。皆さん、誰にもつけられていませんよね?」
「…はい。不知火が感じられる範囲では誰も着いては来ていませんでしたが…それが?」
「もしこの捜査がばれていたら青葉新聞が発行できないではありませんか。それは困ります」
という事らしい。
青葉さんはいつもここぞという情報を一気に鎮守府中に開示するから中々強かな人なのだ。
それでこんな中途半端なところでご破算になったら目も当てられないという所だ。
「そうですか。では話しますね。実は―――…」
それで青葉さんの口から話された内容はこうだ。
まず那珂ちゃんさんからの情報によると、
『神通ちゃん…? うん、なんか提督が寝込んでいるみたいで看病するって言ってその夜は帰ってこなかったよ』
らしい。
そしてその内容通りに一昨日にとある事情で具合が悪くなった提督を看病するために神通さんが提督の寝室に同衾して夜通し看病して朝になって一緒に部屋から出てきたそうな…。
その少ない目撃情報から二人はとても仲良くなっていたという。
なぁるほど…。
確かにそれは面白いわね。
「青葉、そんな面白…いえ素晴らしい情報を掴めていなかったなんてジャーナリストの端くれとして情けない限りです…」
と、青葉さんは嘆いているがその口元は弧が描かれていたのを見逃さなかった。
確かに面白い内容だけどなんか純粋にデバガメしているみたいで神通さんに悪いなぁ…と思いながらも青葉新聞作成の手伝いをしてしまっていた。
そして翌日になってその青葉新聞は掲示板に掲載されて当然大体いつもの被害者であるおなじみ提督の『青葉ーーーーーッ!!』という叫びが上がったという。
司令官、ごめんねー。でも楽
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