52委員長会議
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はずがなかった月宮あゆさんを筆頭として、滅びの巫女として召喚します。勿論天孫降臨の儀式ですから、イザナミとイザナギ以外の日本人全員、もしくは全人類が犠牲になります』
その場の全員が総毛立ち、人類滅亡を対価として、誰か一人を生き返らせる計画を知らされた。
現在無力で何の力もない祐一は、犠牲にされる女達に袋叩きにされて血祭りにあげられても何も抵抗できず、文句も言えなかった。
「ああああああっ!」
愛する「ゆうくん」から、いらん子として扱われ、あゆを復活させるための犠牲でエネルギー源の一人になるのだと気付かされ、始末される運命だと知った美汐が泣き叫び、頭を抱えて机の上に崩れ落ちた。
(僕の中の「仲間」に怒られてね、全員身体を失っても「精霊」として生きていけるようにしてあるよ)
委員長に計画の全てを見抜かれたのは大して驚かなかった天使の人形も、美汐の嘆きには答えて、計画の修正部分を伝えた。
『祐一っ!』
その計画は祐一の物ではなかったが、佐祐理や母まで殺されると聞いて激怒する姉。
自分自身が半年後に生きていないのは知っていたので、それに関しては怒りが湧いて来なかった。
(一弥…)
佐祐理本人は一弥が既に天使の人形の一部で分身だと知っていて、この子を殺すつもりは無く、自分も精霊や魔物で一弥の母として生かされ、一弥もあゆと同じようにこの世の悪、魔物として下生するのを知っていたので怒りは覚えなかった。
『皆さん落ち着いて下さい、この計画には根本的なミスがあるので成就しません。私は計画を再編して、全員が生き残れるよう、あゆさんも復活できるよう計画を練り直すために、現在イザナミとして選ばれています』
特に祐一を独占するつもりも、正妻の座に付くつもりもなく、あえて愛人とかNTR要員、普通の人生を脱線して中卒子持ちバツイチという特殊な人生を経験したいと願っているヘンタイさんの委員長。
『まずイザナミとして選ばれた人物を、この世から消すのは無理でしょう。特に水瀬名雪さん、秋子さん、沢渡真琴さんといった純血の妖狐がこの星に守られた時、どんな破壊力を持った武器でも死は有り得ません。物理法則を捻じ曲げてでも、その事故は起こらず、起こそうとした人物が報いを受けます』
舞ぐらいまでなら、どうにかして破壊するのが可能で、佐祐理自身から抜いた剣で切り裂くと、もし佐祐理がイザナミであったとしても斬り殺せる。
一弥が佐祐理の外見を変化させ、舞の偽物だと見せかけて襲えば、親友を斬ってしまった舞は、必ず自分自身を刺してその生命を散らせる。
各人とも「自殺」に追い込むことができれば、イザナミの地位は次に引き継がれるが、秋子と名雪と真琴なら、それすらこの星の法則に縛られて不可能になる。
イベントが起こる前にこの三人を殺しておいて、次
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