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KANON 終わらない悪夢
52委員長会議
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えない魔物は夜の狩りに参加しないが、栞自身が管理売春の被害に会っている他校の女子や、この学校内で虐めの被害にあっている生徒を開放すると教頭にも宣言した。
 前任の校長なら、栞を退学にしてでも辞めさせる案件だが、教頭は栞や校外の暴力集団に屈し、その提案にも賛同したので本日からこの学校も他校の生徒も、大人の暴力やサディストの暴力から守られる。
 それには血の雨が振って、サディストの生徒や他校を仕切っている暴力組織が「始末」されるような事態になった。
 栞も一応妖狐の嫁なので、ものみの丘から舞の魔物より更に恐ろしい、見えない魔物が出張し、人非人を食い荒らす事件が多発する。栞本人の暴力に屈した方が安全で楽に死ねる。
 現在「楽」の感情を持つ魔物が支配する舞はヒキコモリニートとして何も言わなかったが、栞は「北海道統一総長」の特攻服を生徒にも見せ付けて、夜の街や校内にもタヒ体が並ぶのを悪魔の笑顔で予告した。

『さて次に、現在「災厄」と呼ばれる事件(イベント)が起こっています。純血の妖狐が放った使い魔「天使の人形」と呼ばれる魔物が起こしている災厄です』
 普通のクラスの委員長や、一部の生徒会役員は意味がわからなかったが、草入りしている妖狐関係者には分かったので、妖狐が引き起こす災厄に震え上がった。
『今回のイベントは、この世界の法則を利用した「天孫降臨」のイベントです』
 まずホワイトボードの中心に、頭脳地図として「災厄」「天孫降臨」と書いて、その議題から外れないようにした。
 もちろんこの話題から外れられるマヌケは居ないが、一般生徒からの質問も捻じ伏せ、委員長の言霊で全員が頭に詰め込まれて理解させられた。
『幼かった相沢くんの使い魔が、幼馴染である人物を生き返らせようとして、様々な失敗の後、この世界を終わらせる時に必要とされる「終局の魔女」「破滅の天使」を下生させるのが目的です。現在は他人の命を狩って食べさせても、復活が許されなかった子を、この世界が必要とするように逆算され、復活を拒否されて来た世界にも必要とされるよう仕組まれました』
 佐祐理や秋子ですら理解していなかった状況を、明晰な謎脳と妖狐の知識で解説する委員長。更に今まで知られていなかった状況まで解き明かす。
『この災厄には数々の生贄が必要とされ、イザナミとして選ばれそうな人物が全員犠牲になる予定でした。まず相沢くんの妹として指名されそうだった水瀬名雪さん、その予備である秋子さん。もう一人の妹でもある沢渡真琴さん、その予備の月宮真琴さん。姉である川澄さんと、その予備である倉田さん。妖狐と心と身体と魂が呼び合う相手として呼んだ天野美汐さん。余命幾ばくも無い人、妖狐に救われたい女として呼びだした美坂栞さん、その予備である香里さん。全員が削除され、特に天野さんは念入りに始末されて、選ばれる
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