ガンダムW
1712話
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「……残念ながら、俺はそんな風に色々な事は知らないで育ってきたんでな」
そう言えばデュオはジャンク屋とかで育ってきたんだったか。
なら、その辺りは知らなくも仕方がないのか?
まぁ、少し調べれば分かる事ではあるんだが。
「ふんっ、連合軍が俺達を宇宙に帰さないのは、トレーズ以外にゼクスの件もあるだろう」
俺と違ってコーヒーを飲んでいる五飛が鋭く告げる。
……中華系の五飛だから、それこそ中国茶とかそういうのを飲むのが相応しいと思うんだが、何気にコーヒーを好むんだよな。
原作でも、トロワの淹れたコーヒーを美味そうに飲んでいたんだから、知ってはいたが。
「そうだな、それも否定は出来ない」
財団派との戦いの中で乱入してきた、ゼクス。
そのゼクスが乗っているトールギスUを、俺は撃破出来るだけの余裕があったにも関わらず、そのまま見逃した。
この件については、連合軍の方からもチクリと注意というか、嫌味を言われたから理解している。
俺も、何も関係のない状況からでは、倒せるべき敵を意図的に見逃したと聞かされれば、眉を顰めるだろうし。
だが、エピオンを戦場に……表舞台に出すには、どうしてもゼクスの存在が必要だった。
いっそ俺が自分でトレーズの潜んでいる場所を見つけ出し、そこからエピオンを盗み出す……という手段も考えはした。
しかし、エピオンというMSを入手するのに一番手っ取り早いのは、やはりゼクスに任せるという結論になったのだ。
実際、トレーズの居場所を探すのはかなり手間が掛かるだろうし。
……原作ではルクセンブルク基地にいたんだが、この歴史だとルクセンブルク基地は一時的にOZに占拠されたものの、すぐに連合軍が……そして俺達シャドウミラーが奪い返してるしな。
「とにかく、暫くはこうして暇な時間をすごさなきゃいけない訳か。……なら、それこそトレーズ派を攻撃する時に改めて俺達を呼べばいいのにな」
デュオの言葉に、頷きを返す。
実際、機体の整備はともかくとして、トールギス以外の3機はどれもまだそれ程実戦を経験している訳ではない。
そうである以上、出来れば戦闘が終わる度にハワード達に見せるのが最善なのだが……それが無理となると、色々とこっちでどうにかするしかない訳だ。
いっそハワード達を呼ぶか?
ただ、呼ぶとしてもどうしたものか……HLVがもう1機あればまだしも、これしかないし。
つまり、俺達がやるべき事は……
「出来る事をやるしかないんだろうな。幸い整備員は最低限の人数いるし、こうして俺達を地上に留め置いている間はエネルギーを含めてその他諸々を連合軍に提供して貰える。そう考えれば、決して悪い事だけじゃないだろ」
「俺は色々と不安だが」
小さく呟く五飛。
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