暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1712話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「……残念ながら、俺はそんな風に色々な事は知らないで育ってきたんでな」

 そう言えばデュオはジャンク屋とかで育ってきたんだったか。
 なら、その辺りは知らなくも仕方がないのか?
 まぁ、少し調べれば分かる事ではあるんだが。

「ふんっ、連合軍が俺達を宇宙に帰さないのは、トレーズ以外にゼクスの件もあるだろう」

 俺と違ってコーヒーを飲んでいる五飛が鋭く告げる。
 ……中華系の五飛だから、それこそ中国茶とかそういうのを飲むのが相応しいと思うんだが、何気にコーヒーを好むんだよな。
 原作でも、トロワの淹れたコーヒーを美味そうに飲んでいたんだから、知ってはいたが。

「そうだな、それも否定は出来ない」

 財団派との戦いの中で乱入してきた、ゼクス。
 そのゼクスが乗っているトールギスUを、俺は撃破出来るだけの余裕があったにも関わらず、そのまま見逃した。
 この件については、連合軍の方からもチクリと注意というか、嫌味を言われたから理解している。
 俺も、何も関係のない状況からでは、倒せるべき敵を意図的に見逃したと聞かされれば、眉を顰めるだろうし。
 だが、エピオンを戦場に……表舞台に出すには、どうしてもゼクスの存在が必要だった。
 いっそ俺が自分でトレーズの潜んでいる場所を見つけ出し、そこからエピオンを盗み出す……という手段も考えはした。
 しかし、エピオンというMSを入手するのに一番手っ取り早いのは、やはりゼクスに任せるという結論になったのだ。
 実際、トレーズの居場所を探すのはかなり手間が掛かるだろうし。
 ……原作ではルクセンブルク基地にいたんだが、この歴史だとルクセンブルク基地は一時的にOZに占拠されたものの、すぐに連合軍が……そして俺達シャドウミラーが奪い返してるしな。

「とにかく、暫くはこうして暇な時間をすごさなきゃいけない訳か。……なら、それこそトレーズ派を攻撃する時に改めて俺達を呼べばいいのにな」

 デュオの言葉に、頷きを返す。
 実際、機体の整備はともかくとして、トールギス以外の3機はどれもまだそれ程実戦を経験している訳ではない。
 そうである以上、出来れば戦闘が終わる度にハワード達に見せるのが最善なのだが……それが無理となると、色々とこっちでどうにかするしかない訳だ。
 いっそハワード達を呼ぶか?
 ただ、呼ぶとしてもどうしたものか……HLVがもう1機あればまだしも、これしかないし。
 つまり、俺達がやるべき事は……

「出来る事をやるしかないんだろうな。幸い整備員は最低限の人数いるし、こうして俺達を地上に留め置いている間はエネルギーを含めてその他諸々を連合軍に提供して貰える。そう考えれば、決して悪い事だけじゃないだろ」
「俺は色々と不安だが」

 小さく呟く五飛。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ