ガンダムW
1712話
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そもそも、現在連合軍で主戦力のMS――今はMDが主戦力だが――にしても、MSそのものがOZによって開発されたのは、それこそ10年以上前の話だ。
何しろガンダムを開発したドクターJ達が最初に作ったトールギスが、一番最初のMSだ。
で、そのMSが完成したのが10年以上前。
……にも関わらず、その10年程の間に新しく作られたMSはリーオー、エアリーズ、トラゴス。
ちなみにエアリーズとトラゴスはリーオーをベースにした改修機――殆ど面影は残ってないが――という扱いだ。
で、そのリーオーはトールギスの量産仕様。
オペレーション・メテオが始まった当初こそ、トーラス、キャンサー、パイシーズといった新型機が出て来ていたが、それまでの10年で何故ここまでMSが発展していなかったのか。
その辺りを調べてみると、面白い事が分かった。
原作開始から数年前……月で反乱騒ぎがあり、それをMSを使って解決したのがトレーズだったらしい。
それだけを聞けば、凄いとは思ってもそこまで注目するべき出来事ではないのだが……ここで驚くべき事は、MSを主戦力として使ったという事だ。
つまり、それまではMSという兵器はあっても、主戦力という扱いではなかったらしい。
調べて見た限りでは、戦車と一緒に行動させていたとか。
……まぁ、それも間違いとは言えない。
このW世界にとってMSというのは初めて出て来た兵器なのだから、それをどのように使えばいいのかというのは試行錯誤する必要があったのだろう。
だが、そんな中でトレーズはMSだけを主力して使い、連合軍が手こずっていた月の反乱をあっという間に解決した。
そしてこれがスペシャルズという、地球軍、宇宙軍に続く第3の軍へと続いていったのだ。
つまり、トレーズはMSの運用について礎を築いたと言ってもいい。
それを知っている……それどころか間近で見てきた者が多いだけに、トレーズに対して畏怖に近い思いを抱いている連合軍の将兵は多いのだろう。
もっとも、トレーズ派にトレーズは合流してないのだから、そこまで恐れる必要はないと思うが。
ともあれ、そんなトレーズに対して俺達シャドウミラーという存在も連戦連勝、それこそトレーズが率いていた時代のOZを相手にしても一切の負けはなく、相手がガンダムであろうとも勝利し続けた。
不敗神話……というにはちょっと俺達の活動した時間が短いような気もするが、ともあれそんな具合にトレーズと同様か、それ以上に畏怖を持たれている。
そんな訳で、トレーズ派と戦うのであれば俺達シャドウミラーを使おうと考えるのは、それ程おかしな話ではない。
缶紅茶を飲みながらそんな説明をすると、何故かデュオが驚きの表情を浮かべていた。
「何だ、もしかしてこの事は知らなかったのか?」
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