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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第581話】
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あくまでも彼女達に普通に接してきた結果がこれなだけで――。


「あっ、次は私だ。 美春組のお手伝いさんはねー、エミリア・スカーレットちゃん!」


 美春の呼び掛けで前に姿を現したエミリア・スカーレット。

 ツーサイドアップの金髪で、年齢より幼く見えるのが特徴だった。


「一年四組、エミリア・スカーレットだよ! 今の目標、専用機ゲットとヒルトくんのハートをゲットする事!」


 そんな告白が二度目――流石にピクリと反応する子達が無数に感じられる。

 だがそんな空気は何処吹く風、エミリアは更に言葉を続けた。


「ヒルトくん! アタシが美春ちゃんを一位にさせたら、デートしようねー!!」


 そんなエミリアの宣言と共に俺に向く視線の数々、無言の圧力に冷や汗を流す。

 もうそれはそれは視線恐怖症になるかもしれなかった――何せ、一年の半分ぐらいから突き刺さる視線、後は隣からの視線が――。

 だが、この空気を察したのかエレン・エメラルドが声をあげた。


「すまないが、まだ私の補佐を担当する者を言っていない。 良いだろうか?」


 その言葉に、一旦助かった俺、エレンに感謝の念を込めて見ると顔を赤くし、視線を逸らされてしまった。


「わ、私の補佐をしてくれる仲間は、ソフィー・ヴォルナートだ」


 エレンの紹介で現れたのは茶髪の少し長めのミディアムカット、雰囲気は何処か天真爛漫な子に感じられた。


「はぁい! 一年四組、ソフィー・ヴォルナートでーす! 年齢は十六歳、夢はおばあちゃんの様な立派な人になることです!」


 えへへっと晴れやかな笑顔を見せ、頬を掻く彼女、何て言うか……可愛いと思う。

 スタイルに関しては発展途上だが、少なくともバランスのとれたスタイルだ。


「さあ、紹介も終わった所で皆!! レーススタート!!」


 いつの間にかとられていたマイク片手に、スタートの合図を切るとピストルの音が鳴り響いた。

 一斉に飛び出す女子たち――コスプレ生着替え走の開幕だ。
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