第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change5:語る兵士〜A changing fate〜
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のですね」
カテレアは自分の首に着けている紫と黄土色の模様が入った蜘蛛形のペンダントを愛でるようになでる。
するとカテレアはRに話しかける。
「そういえばあなたに耳に挟んでおきたいことがあります」
『ほう、その情報は何ですか?』
「実は、悪魔側に正体不明な存在がいましてね。つい数日前、堕天使の幹部コカビエルをそのものが一人で倒したそうですわ」
『それは興味深い情報ですな』
「映像は一つしか在りませんがこれを……」
カテレアは魔法陣を展開するとシンとコカビエルが戦っている映像が流れている。
するとRのまとっている雰囲気が急に変わった。
そして映像が終わり、カテレアはRの変化に気づく。
「どうしました?この映像に心当たりがあるのですか?」
カテレアの質問にRは少し遅れながら答える。
『いえ、ただ見たことあるような、ないような力だったのでね。少々見入ってしまっただけだ』
「ならよいのですが…。それと例の装備、あれで本当に魔王を一撃で屠れるのですか?」
『ええ、あれは一撃必殺の力です。どんなに強大な存在でもこの『裁きの鉄杭』一度放たれたら必ず相手を屠ることができましょう』
「信頼していますよ、まあこれで屠れなくとも私にはアラクネがありますからね」
『では戦火を期待していますよ、カテレア殿』
「はい。私は計画の段取りがあるのでこれで……」
カテレアは部屋を去った。
『まさか、あの者までこちらに来ているとは』
Rは先ほど流れた映像を脳裏で何度も再生する。
『だが、今度はこちらが目的を果たさせてもらおう。この世界から人間を糧としかみなしていない異形を排除する大義と我々に二度目の生を与えたあの者の目的のためにのためにな』
そしてRは上を向き言い放つ。
『――――革命の悪魔――――』
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