暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change5:語る兵士〜A changing fate〜
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「そうだな怖いさ、自分の力が、簡単に人間を殺せたりやろうとすれば町を一瞬で消し飛ばせるこの力が。だが――――」

するとシンがいつもの日常では見せない真剣な表情になりながら続きを話す。

「―――怖いと思ったのはこの力を得てからかなり後だったがな。」

「どうゆうことですか?」

「俺はなこの力を得てからそのかなり後も出自分の力に愚かに酔いしれていたんだ」

「え……」

シンは表情をまるで誰かを恨んでいるような表情に変えながら話す。

「最初はな、俺もイッセーと同じただの一般人だったんだ」

「そうなんですか?」

するとギャスパーが扉から少し体を出してきた。

「ああ、だがある時俺にこの戦いの道に進む羽目になった出来事があってな。最初はただ家族を助けたいがために力を得て戦いの道に身を投じたんだ」

シンも最初は俺と同じだったってことなのか!?

「だが消して綺麗とは呼べない戦いだった。当然人も殺した。だが最初はまだ使命という名目で戦っていたんだ。だが俺は戦いを重ねていくうちに持ってはいけない感覚を得てしまったんだ」

さらにシンの表情が深くなった。

「俺は人を殺すことにためらいや情を一切持たなくなりそして…”人を殺すこといわば戦いに快楽を得てしまったんだ」

「え!?」

この場の全員が驚愕の表情を見せた。

だ、だって!あの学園でも人にやさしく冷静で何より争いを好まないシンが人殺しと戦いに快楽を持っていたなんて!!

「なんで、そうなったんですか!!??」

ギャスパーが聞き返す。

「戦いを続けていくうちに殺しが日常の一部になってきてな、しかもその時の俺は戦いしかなかった。言い訳はあまりしたくないんだがあの時の自分は殺す以外の楽しみ以外の感情以外なかったんだ」

シンは顔を下に向けた。

しかもこれは俺の勝手な思い違いかもしれないけど、どこかシンの声音が悲しそうに震えているように聞こえた。

「まあ、だがある事件がきっかけでッそんな感情が一切なくなり、自分の力の大きさとその責任を知り今の俺がいるんだ」

シンの力の真実の一端……。

実は一回ライザーの件以降眷属のみんなでシンの力について議論したことがある。

その時はシンは鍛錬の果てに強くなった、ということで決着がついたが、まさかこんな過去を持っていたなんて……。

「だからギャスパー、お前は大きな力を持つにふさわしい心構えを持っているんだ。自身の力を己の欲求にしよせず仲間を守るために自らを孤独にする、だからお前は大きな力を持つ存在として決して間違っていないんだ」

「シン先輩…」

気づけばギャスパーは完全に部屋から出ていてシンの目の前に座っていた。

そしてギャスパーの変化
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