第三章
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「いや、凄い」
「ここまでの星があるとは」
「まさかな」
「こんな星があるとは」
「まさか銀河の端に」
「何度も調査して見付からなかったというのに」
実際にこうしてきた、彼等は。
「それがあったのか」
「この星にあるとは」
「嘘みたいだ」
「こんな星があるのか」
「信じられないことだ」
こう口々に話していく、その彼等にだ。肯定論者達最後まで生命が存在する星は見付かると言っていた彼等は言った。
「この通りだ」
「希望は必ずある」
「現に我々も宇宙に存在している」
「宇宙に生命体は存在している」
「現にこれまでも何度か発見されている」
「確かに何度も調査してようやく一つの星にある程度だ」
「だがそれでも発見されてきた」
だからだというのだ。
「今回それでこうして発見出来た」
「要は諦めないことだ」
「何度も諦めずに調査すれば発見される」
「今回でわかったな」
「こうした星もある」
「最後の最後で見付かることもあるんだ」
こう言うのだった。
「我々は諦めてはならない」
「ではこの星の調査をはじめよう」
「様々な生物がいるからな」
「調査をしていこう」
こう話してだ、彼等はこの星の生物達の調査をしていった。そしてその調査の後でだった。
彼等は母星に戻る時だ、まず懐疑論者達がこんなことを話した。
「いい星を発見出来た」
「全くだ」
「見付からないのではと思っていたが」
「見付かったしな」
「あそこまで生命が豊かな星を発見出来るとは」
「これは是非詳細に報告しよう」
「世紀の発見だ」
彼等にとってというのだ。
「是非学会に報告し発表してだ」
「政府にも報告しよう」
「そうすべきだ」
「しかしだ」
ここで懐疑論者達が言った。
「注意すべきことがある」
「それは何だ」
「注意すべき点とは」
「それは何だ」
「あの星のことだ」
調査に喜ぶこととは別にというのだ。
「それは気をつけるべきだ」
「というとあの星の環境か」
「それに影響を与えるな」
「進化にも介入するな」
「そういうことか」
「そうだ、あの星にも自然があり環境と進化がある」
だからこそというのだ。
「それに他の者が介入すべきではない」
「それを行えばその国の生態系がおかしくなる」
「生命が発見出来て確かに嬉しい」
「しかし自重も大事だ」
そう考えるからだというのだ。
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