第一章
[2]次話
地球を探して
イベリア星人達はある星を探していた、それで宇宙船の中で彼等の間で話をいていた。
「そんな星あるか?」
「あるんじゃないか?」
「銀河系の端とはいえな」
「星は多いからな」
だからだというのだ。
「生命がある星もあるだろ」
「一つや二つはか?」
「ないんじゃないか?」
「いや、あるだろ」
「ないだろう」
二つに分かれてだ、狸に近い顔をした銀色の宇宙服を着たその面々が宇宙船の会議室で話をしていた。
「宇宙に生命は少ない」
「我々がいること自体も奇跡だ」
「宇宙には星は多い」
「銀河系にもだ」
「しかし生命がいる星は少ない」
「どうしてもな」
「宇宙の生態系を調べているが」
「今回の調査では一つも見つかっていない」
生命が存在している星はというのだ。
「かなり広い範囲を調査しているが」
「何も見付かっていない」
「一つもな」
「前回も見付からなかった」
「今回も調査の時間が間もなく終わる」
「見付からず終わるのではないのか」
「このままそうなるのではないのか」
悲観的な言葉が懐疑論者達から出ていた、今回の調査ではこのまま生命が存在する惑星は発見されないのではというのだ。
だが肯定論者達は彼等にこう反論した。
「最後の最後まで調べるべきだ」
「まだ調査の時間はある」
「だから調べていくべきだ」
「諦めるのは早い」
「銀河の端にも生命体が存在するかも知れない」
「希望を持って調査をしよう」
「続けていこう」
こう懐疑論者達に話してそのうえで希望を持って調査をしていこうと話した。彼等は希望と絶望の中でだ。
イベリア星人達は銀河系の端の調査をしていった、生命が存在しているかどうかだ。そのうえでだった。
リミットまで調査していてだ、彼等はある星系に着いた。そこには一つの太陽に八つの惑星があった。
「一つ惑星と言うべきか迷う星があるな」
「その外にもある様だな」
「衛星を持っている惑星も多い」
「中々いい星系だな」
「ここには生命体がいるか」
「いないかもな」
彼等がその星系の中に入ってだ、銀河を見つつ話した。
「それぞれの惑星、衛星を調べていくか」
「今度こそ生命を発見出来ればいいが」
「見付からないだろう」
また楽観論者と悲観論者が衝突した。
「この星系でも」
「いや、いる」
「いない」
「希望を持て」
また言い合う、しかしだった。
その中でも調査をしていった、だが中々生命体は見付からなかった。多くの星は生命が存在するにはあまりも寒いか暑く大気も水もなかった。
それでだ、悲観論者は言った。
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