0052話『神通の献身』
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は神通の寝顔があった。
ホワイ…?
数秒思考が停止していた間に神通も私が起きた気配で目を開けて、
「あ…おはようございます、提督…良い朝ですね」
「う、うん…ソウダネ。ところでなんで神通がここに…?」
「あ、そうでしたね。昨晩は提督が心配になって来てみましたら魘されていましたので勝手ながらもお世話をさせていただきました」
「そ、そうなんだ…」
「はい。あ、おかゆの準備を致しますね。昨晩に用意をしていたんです」
「そこまで…?」
「はい。なにかダメな事があったでしょうか…?」
コテンッと首を可愛らしく傾げる神通に私はそれ以上何も言えることができずに、
「あ、ありがとう。嬉しいよ神通」
「はい。提督の為なら神通は頑張ります」
眩しい笑顔を浮かべた神通を見て、もう私はただただ恥ずかしい思いをしていると思ったけどそれ以降もされるがままだった。
さすがに神通が蓮華を持って「あ〜ん」は憤死してしまう思いだったのは記憶に強烈に残った。
それからも執務室にいくまで甲斐甲斐しく世話を神通はしてくれてなにやら居た堪れない気分だった。
「なにからなにまでありがとうな、神通。おかげで身体も心も回復したよ」
「そうですか。よかったです。それでは今日も神通、水雷戦隊の皆さんの稽古をしてきますので失礼しますね」
そう言って神通は帰っていった。
…ああいうのを良妻というんかな?
結婚した事がないからわからないけど…。
《提督!》
「うわっ!? ど、どうした榛名!?」
《今日は神通さんととても仲良かったですね。榛名、とても嫉妬してしまいました…》
いつから気づいて見ていたのかわからないけど榛名さんはとても嫉妬を焼いていました。
怖いけど可愛らしかったです。
そんなやり取りをしながらも話は大淀がやって来るまで続いたのであった。
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