『冷し』で暑さを乗り越えろ!・3
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』だ」
「ラタトゥイユって、あれよね?〇ィズニー映画に出てきた……」
「あぁ、『レ〇ーのおいしいレストラン』だったか?確かに出てきてたな」
まぁフランス料理を題材にした話だったからな、出てきても不思議じゃない。しかしあの映画に出てきたのは温かい普通のラタトゥイユだ。冷たいのは五十鈴も見るのも食べるのも初めてだろう。
「ん、トマトの旨味が染みてて美味しいわねこれ!」
「まぁな。出汁が出そうな肉類とかコンソメとかは入れてない。純粋に野菜の出汁のみの味わいだ」
野菜の出汁って奴は案外侮れない。精進料理では鰹節が使えないから、野菜の皮を干して出汁を取ったりする程、野菜には旨味が隠れているんだ。まぁ、アレンジするなら鍋で煮込む際に別のフライパンで炒めたベーコンやウィンナーを入れたり、セロリや唐辛子のような香味野菜を加えても美味い。茹でたパスタと和えれば、ラタトゥイユがいい感じのパスタソースに化けてくれる。
冷やしラタトゥイユと白ワインを楽しむのを横で眺めていた占守が、アワアワしながら
「し、司令!占守も見てるだけじゃ腹減るっす!何か作って欲しいっす!」
「何か作ってくれ、ったってなぁ。何が食いたいんだよ?」
「え〜と、う〜んと……あ、お肉!肉が食いたいっす!」
肉か。冷たい料理で肉料理ってのは難しいんだが……まぁ出来なくはない。
「任せとけ、急いで作るからよ」
《冷たいご馳走!冷製ミートローフ》※分量4人前
・牛、豚合い挽き肉:300g
・玉ねぎ:1/2個
・人参:1/2個
・パン粉:大さじ6
・牛乳:300cc
・卵:3個
・粉ゼラチン:10g
・塩:小さじ1/4
・とんかつソース:大さじ3
・胡椒、ナツメグ:少々
ミートローフってのはイギリス料理でな。俺個人の意見だが、数少ない『日本人でも美味いと感じるイギリス料理』だと思っている。普通は挽き肉を練ってハンバーグのような肉だねを作り、型などで固めてから焼き上げる料理だ。俺は金剛の奴に教わってから、アレンジして冷製バージョンを作ってみた。
まず、卵は半熟〜固茹で位に茹でておき、殻を剥いておく。パン粉に牛乳100ccをかけてふやかし、成型用のパウンドケーキ型にはラップを隙間なく敷いておく。
玉ねぎと人参はすり下ろし、ふやかしたパン粉、粉ゼラチン、塩、ソース、ナツメグ等と共に合い挽き肉に加えて練る。更に残しておいた牛乳を加えて練り、弛めの肉だねを作る。
肉だねが出来たら鍋に肉だねを入れて、火にかける。水気が多いので油は必要ないハズだ。肉に完全に火が通ってとろみが出てきたら火を止める。
パウンド型の1/3位の深さまで肉
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