ガンダムW
1711話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンからライトニング・カウントになった。
だが、この世界のオペレーション・デイブレイクは、とてもではないが成功と呼べない結果だった。
にも関わらず階級が上がったのは、ようはOZが自らの失敗を糊塗する為の英雄が必要だった為だろう。
それこそ、SEED世界でムウがエンデュミオンの鷹として祭り上げられたように。
元々ゼクスは異名の類を好まない。
味方からは過大な戦果を要求され、敵からは集中して狙われる……だったか?
ともあれ、そんなゼクスだけにライトニング・カウントという異名は決して喜ばしいものではないのだろう。
「トレーズ・クシュリナーダの下へ行け」
『何?』
最初俺が何を言ったのか理解出来ないといった感じで、ゼクスが呟く。
「OZの元総帥、トレーズ・クシュリナーダの下へ行け、と。そう言ったんだ」
『何故?』
「トレーズは、現在新型MSを開発している筈だ。いや、俺のところに入っている情報が正しければ、もう完成しているかもしれないな。とにかく、その新型MSならこのウイングゼロと互角に戦えるだけの性能を持っている。少なくても、トールギスとは比べものにならないだけの性能をな。ただでさえ俺に操縦技術で負けているんだ。そんなお前が機体性能も低い機体で、俺と渡り合える筈がないだろう。けど、トレーズが開発している機体であれば、俺とお前の間にある差は、ある程度埋まる」
『追いつく、もしくは追い越すとは言わないのだな』
「当然だろう。俺はシャドウミラーを率いる者だ。そうである以上、この世界で最強の称号は当然俺のものとなる」
『……いいだろう。ならば、その傲慢なまでの自信……次に私がアクセルの前に立つ時は、打ち砕いて見せよう!』
ギシギシ、という音が聞こえてくるような鈍い動きで、右腕とスーパーバーニアの右側を失ったトールギスUは立ち上がる。
そんなトールギスに肩を貸すように、トーラスが……特に緑色の機体色をした機体が近付いていく。
「そうしてくれると、俺としても嬉しいな。……他愛もない敵ばかりだと、戦いも惰性となるからな」
そう告げ、構えていたツインバスターライフルの砲口を下ろす。
同時に、トールギスに背を向けもうお前に……少なくても今のお前に興味はないというのを、態度で示す。
MSのパイロットとして……戦士しての自負があるゼクスにとっては、それこそプライドを傷つけられる、面白くない出来事だろう。
だが、これでいい。
今回の件で上手い具合に撒いた種が、このまま芽を出し……いずれ収穫されてくれれば、俺にとっては最良の結果だ。
そのままゼクス達をその場に残し、戦場に戻る。
……だが、当然と言うべきか財団派の軍は既に半壊近い状態になっていた。
いやまぁ、元々連合軍だけで勝てるだろう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ