ガンダムW
1711話
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いという思いもあるのだが……それより重要な意味として、エピオンを表に出す事を狙ってのものだ。
トレーズの性格を考えれば、エピオンを開発していないという事は考えられないだろう。
だが……今のゼクスはトレーズと袂を分かっている。……うん? 分かっているんだよな? 別にトレーズ派って感じで動いている訳じゃないし。
エピオンという機体は、俺にとっても重要な機体なのは間違いない。
いや、重要というか単純に好みだというだけだが。
だが、W世界においてもエピオンは色々と特殊な機体である以上、確保出来れば技術班には喜ばれるだろう。
そんな様々な思いを込め、俺はツインバスターライフルのトリガーを引く。
砲口から放たれたビームは、そのままトールギスが回避に動いた方に向かって放たれる。
ゼクスも一瞬の判断でそのことに気が付いたのだろう。
スーパーバーニアを噴射させ、再度急いで回避方向を変える。
だが……ビームを完全に回避することは出来ず、トールギスはビームサーベルを握っていた右手……いや、右肩を丸々とスーパーバーニアの右側部分がビームによって消滅した。
急制動を掛けている状態でそんな真似をすれば、当然のように機体が空中でバランスを崩すのは当然であり、そのまま地面に落下する。
地面を削りながら、その動きを止めたトールギスに向け、改めてツインバスターライフルの砲口を向ける。
それを見たトーラスの何機か……恐らくノインの機体と思われる緑のトーラスが動こうとしているのを制するように、オープンチャンネルで叫ぶ。
「動くな」
俺の口から出たその一言は、ゼクスと共に行動しているトーラス部隊の動きを完全に止めた。
それを確認してから、再び口を開く。
「ゼクス、残念だがこれが俺とお前の今の実力差だ。……いや、実力差だけじゃないな。お前の機体は俺が使っていたトールギスと比べても、そう大差はない。それどころか、性能的には俺が使っていたトールギスの方が上だろう。そんな機体でこのウイングゼロに勝負を挑むのは、無謀だぞ」
『何が……言いたい』
映像モニタに、ゼクスの顔が映し出される。
いつの間に被ったのか、ゼクスがゼクスたる由縁の仮面は現在何ヶ所かヒビが入っている。
先程トールギスUが地上に落下した時の衝撃によるものだろう。
「俺が言いたい事が分からないと? まさか、そんな筈はないだろう? 天下に勇名轟くライトニング・カウントともあろう者が」
ライトニング・カウントというところで、映像モニタに映し出されていたゼクスの指がピクリと動く。
……まぁ、その異名を好まないというのは理解出来る。
そもそもの話、原作ではオペレーション・デイブレイクで大きな活躍をした事により階級が上がり、ライトニング・バロ
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