暁 〜小説投稿サイト〜
フロンティアを駆け抜けて
スペクタクル・クライシス
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「ガルーラには『切札』っていう技がある。ガルーラの仕える技が少なくなればなるほど威力がどんどん上がっていくゴーストタイプを倒すための正真正銘の切り札がね」
「でも『怨念』で全ての技を使えなくすれば意味が……」
「勿論それも想定してミロカロスには使えなくなった技を使えるように出来る『ヒメリの実』を持たせ、バトル中に落としておいた。そして『怨念』を受けた直後に拾って食べれば技は使える」
「それがダイバ君が……私のお父様に勝つために考えた作戦なのね」

 ジェムの悪寒の正体は、ゴースト使いであるチャンピオンに勝つことにあれほど拘っているダイバが『怨念』に対して無策だろうか?という懸念だった。事実それは当たり、もう少しでもわずかに油断していれば切札が直撃しラティアスは瀕死になっていただろう。地面に落とした木の実を食べるまでのわずかな時間がラティアスに回避する時間を与えたというわけだ。

「次は外さない……パパのメタグロスとママのガルーラ、それを統べる僕の力で君に勝つ!もう君の手持ちはラティアス一匹、どうすることも出来ない!」
「ううん……一匹じゃない、私達全員の力でダイバ君に勝つ!その為に必要な条件は……すべて整ったわ!」

 ラティアスの紅い体がジュペッタの色に染まるように黒く染まる。まるで昔の魔法使いのように白黒の姿になったラティアスを見てダイバはハッと顔を上げる。

「『ミラータイプ』……ジュペッタが倒れる前に使っていたのか!」
「そうよ。そしてペタペタにはゴーストタイプとして、倒れたみんなの力を受け継ぐ必殺の技がある! ペタペタとみんなの『恩念』を受け継いで……これで決めるよ!」

 シンボルハンターとの戦いではラティアスが活路を開いてジュペッタが決めた技を、今度がジュペッタがチャンスを作りラティアスが放つ。白黒のラティアスの体が五つに分身して、宝石のような煌めきや水玉模様、光沢のある黒色や燃えるような赤色に染まった色々なラティアスが次々と飛翔し、ガルーラへと突進していく。 


「君がどれだけの力を積みかさねようと……僕の『切札』が負けるわけないんだ! 全て打ち尽くせ! 今まで勝つために積み重ねた全てを吐き出すんだ!」
「私達みんな……何よりダイバ君のためにも、勝ってラティ!『ミラージュダイブ』!!」


 ガルーラがその腕、お腹の袋、口からダンバルやメタング、そして通常のメタグロスの胴体のような形をした砲弾を打ち出す。そのたびにガルーラの装甲は剥がれ落ち、普段の姿になっていく。ダンバル、メタングの砲弾が爆発して分身を一匹ずつ、そしてメタグロス型の砲弾で分身二匹を打ち消したが、最後のモノクロになったラティアス本体には届かない。ラティアスの光の力とジュペッタの闇の力が重なった一撃はガ
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