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木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
イザイヤの宿命
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なるんだろう。隠れながら生活するのは至難の技だ、だから少しでも追手を軽くするために死んだことにするんだろ。
となるとイザイヤの名前は使えないな...どうする?前の名前を使うか?いやダサいな。せっかくここまで来たんだ、何か別の名前を......
ふとバルパーが目に入る。
そうだせっかくならと名前をつけてもらう事にする。
「名前か...活動場所はどこだ?」
「えっと...日本かな?」
「日本か...」
頭を上下横に振りながら考える。
名前つけとはそこまで重要な事なのだろう。
「木場...祐斗、木場祐斗なんてどうだ?」
「木場祐斗?」
「あぁ、フェンリルの牙のように強くなれと言う思いを込め木場。祐斗は日本に多い名前だと聞いてな」
もしかしてリアスもそうなずけたのかな?そう思いながらも新たな名前を呟く。
「木場祐斗」
「嫌か?」
「ううん気に入ってるよ...父さん」
「え、」
「名前をつけてもらったんだから父さんだよ」
「しかしだな」
「ありがと父さん」
「......全くこのバカ息子め」
「はは、怒られちゃった」
そこからは他愛もない話を数分するとイザイヤが立ち上がり、皆との合流地点へと向かうために別れる。
別れる前にハグをし合うと、森の中へと入っていく。バルパーの姿が見えなくなるほど中に入ると、その場に崩れ落ちるように倒れ胸を抑える。
「がぁ゛あぁ」
その痛さからエビゾリをするほど曲げる。
せっかくカッコつけたのに、目の前で倒れるわけにもいかずわざわざここまで来て倒れたのだ。
「ははっ......後少しなんだけどな...」
そう後少し後少しで全てが終わる。
しかし世界はやはり残酷だ。
イザイヤ改め木場祐斗はそこで瞳を閉じて、長い間眠り続けることになる長い長い7年間の間も。
その倒れたイザイヤを見つめる1人の少年。その少年の肩には神器と思われる槍が担がれていた。
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世界は思い通りにいかない。
木場祐斗は倒れ。
虞淵達は合流地点に行くも、いくら待っても現れず死んだと判断してその場を後にする。
琴音は必死に走ったせいで自分がどこにいるのかもわからず、死にそうな所を1人の赤い髪をした少女に助けられる。
例え歯車がズレたとしても勝手に歯車は動き出す。
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