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木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
教会脱出決行(そう簡単にいくわけもない)
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も簡単にこれを壊した。

もしこの少年が成長すると確実に我々の邪魔になる。

一瞬でそう判断した4枚の羽を持つ中級天使は、他の天使とバルパーに指示を出す。


「その2人を逃がしてはいけない!仕留めなさい!」


1枚羽の下級天使達は、手元に光の槍を作りそれを投擲する。

イザイヤはその槍が投擲されぶつかり瞬間に、原作でも木場が使っていた『光を喰らう剣(ホーリーイレイザー)』を使い、槍を無に帰す。

槍が消された事に驚き天使達の動きが止まったので、琴音の手を改めて掴み穴から外に出る。



「それで行けたと思ったのかね」
「やっぱり来ますか!」

琴音を後ろに隠すと、背後から突然現れたバルパーが聖剣を振り下ろすので、それを防ぐように『魔帝剣グラム』破壊特化を作りぶつける。

数秒拮抗すると2人とも剣をぶつけ合い少し距離を取る。

「勝てると思っているのか?」
「やって見なくちゃ分からないですよ」

その言葉を聞いてバルパーは高笑いをする。

何がおかしいと聞き返す前にバルパーは勝手に語り出す。

「勝つか...ふははは!間違えているぞイザイヤ!我々の目的は決して勝負に勝つことではない!貴様らを生きて帰さないことが目的だ」

イザイヤは後ろに隠した琴音を見ると急いで駆け出し、突き飛ばす。

琴音は何故?と思うとイザイヤの身体を大量の光の槍が貫通する。

「いや...イヤぁぁぁ!!!」

琴音の叫び声が辺りに響き渡る。目からは大量の涙がこぼれ落ちる。

その涙をイザイヤは明らかに力のない指で拭うと、琴音の頬を撫でる。

「琴...ね...ちゃん...は......無事?...」
「うんうん無事だよ。イザイヤ君のおかげで...けど」
「なら...良...かっ......た」

懐から1枚の紙を出す。
その紙はイザイヤの血に濡れ、赤く染まり始めているが記載されている事はどうにか読み取れる。

それを貰い何を?と思うとまた突き飛ばされる。

突き飛ばされた事で尻餅をつく、イザイヤに駆け寄ろうと立ち上がると、目の前に炎の壁が現れる。

「なん...で」
「逃げて!...僕が...時間を......稼ぐ」

身体に無数に刺さっている光の槍を、『光を喰らう剣(ホーリーイレイザー)』で消しなけなしの体力で干将・莫耶を作り構える。

「いやだ!逃げたくない!」
「逃げて!君に生きて欲しいんだ...琴音ちゃん!紙を見れば分かる...最後の...最後のお願いだと思って!!」

逃げたくない逃げたくないけど、身体が勝手に動く脳が逃げろと言う。

やだやだやだやだやだ

いくら心で言おうとも死の恐怖に抗えず、イザイヤから離れていく。

琴音が離れ
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