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木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
教会脱出決行(そう簡単にいくわけもない)
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「ふえ?」
「さぁさぁ、おっとその前に」
手元に集中し『魔帝剣グラム』破壊特化を作り出し、地面に全力で叩きつける。
すると、地面がひび割れまるで地震のように揺れる。
これは虞淵達への合図でもあり、注意を引きつけるための物でもある。すぐにでも大人達が駆けつけるだろう。だから急がなくちゃいけない。
「早く逃げよ」
「あっ」
イザイヤは琴音の手を握ると急いで駆け出す。
琴音が転ばない程度に速度は出しどんどん進んでいく。ここから出るための道はすでに覚えているので、間違うはずが無い。
しかし、何故か出口のある場所が壁になっていた。
「これは...」
「どうしたの?」
道が分からないって素直に言うか?いやダメだ。それは不安を煽るだけ......けど何で?本来なら
「出口があるはずか?イザイヤ」
「バルパーさん」
声のした方向にはバルパーさんと、今まで見たことのなかった大人が5人ほどいる。
さらにバルパーさんの手にはここに保管されていると聞いていた『
破壊の聖剣
(
エクスカリバー・ディストラクション
)
』が握られている。
バルパーさんの手には武器、間違った情報に知らない大人達...これは誰がどう聞いても理解できる事だ。
「裏切りですか」
「違うなイザイヤ...裏切りなどではない。初めから味方などなっていないさ」
「くっ、」
イザイヤは自分の歯を噛み締める。
原作の知識でもあったように、あの男は危険な存在だった。そんな奴を簡単に信じてしまった自分が嫌いになる。
そんな思いで噛み締めていると、隣にいる大人が1歩前に出て背中から白い羽を4枚出す。
そうその羽は正しくアニメで見た、ミカエルと同じ形だった...数は違うが。となるとその物の正体は丸わかりだ。
「天使...何でこんな所に...」
「ふふふ、ここは偉大な実験の場でしてね。あのミカエル様の指示でしていた事なのです。そんな場所に天使がいない訳ないですのよ」
まずい、もし戦闘になりでもしたら琴音を守りながら戦えるわけがない。
バルパーさんには1度も勝てた事がなく、相手には天使がいる。絶望的だった。
さらに追い討ちをかけるように周りにいた4人の大人も、白い羽を2枚生やす。
ははっ笑える本当に笑える。
他人を信じた結果がこれだ。
けど、せめてでも琴音ちゃんだけは逃がす。
手に持つ『魔帝剣グラム』破壊特化を壁に投げつけると、その威力から壁に大きな穴があき建物を囲んでいる塀までも破壊した。
天使達はその光景に驚く。
教会の壁に関しては何も施していないので壊されるのは理解していた。だが塀に関してはもしものために、壊れないように力を使っていたのに目の前の少年はいと
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