221部分:第十九話 劉備、張三姉妹を見るのことその七
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第十九話 劉備、張三姉妹を見るのことその七
「ここは皆で楽しくやる場所なのだ!喧嘩は止めるのだ!」
「そうだ、止めろ!」
馬超が続く。
「騒ぐのなら外でやれ!」
「外で?」
「そうだよな」
「騒ぐ場所じゃないだろ」
「なあ」
皆もそれを言うのだった。
「そんなことをしてもな」
「どうしようもないだろ」
「おい、止めろよ」
「それならな」
周りも落ち着きを取り戻した。そうしてだった。
彼等はだその騒ぐ面々に対してだ。静かに言った。
「騒ぐなら外でしろよ」
「いいな」
「だから落ち着け」
「わかったな」
「ああ、わかった」
こう話してだった。騒ぎを鎮めたのだった。
これで舞台は元に戻った。そうしてだ。
張角がだ。また話す。
「それじゃあ気を取り直してね」
「そうね、それだったら」
「賑やかな曲ね」
張宝と張梁も言ってだった。あらためて舞台で歌うのだった。
騒ぎを終わらせて舞台はまた賑やかになった。水を差されたことも忘れてそのうえで無事に終わったのだった。結果としていい舞台だった。
劉備達は舞台を見てからあらためて北に向かった。
「さて、これからだな」
「北の異民族の討伐なのだ」
関羽と張飛が言う。
「烏丸、敵としては手強いが」
「それでもやっつけてやるのだ」
「はい、さもないと幽州の人達が困ります」
孔明もこのことを言う。
「ですから絶対に」
「行くか。だが」
「どうしたんだ?」
「我々も馬が必要だな」
趙雲は馬超に告げる。
「相手は馬と共に生きているような連中だからな」
「そうだよな。匈奴とかと一緒だからな」
「匈奴は今は袁紹さんに組み込まれたけれどね」
馬岱もそれは話す。
「それで烏丸だけはなのね」
「何度考えてもおかしいんですよね」
孔明は歩きながら腕を組んで考える顔になっていた。
「烏丸は袁紹さんの懐柔策もあってむしろ匈奴よりも穏健だったんですが」
「それが暴れるというのは」
黄忠も難しい顔になって話す。
「おかしなことね」
「煽っている奴がいるのかしら」
「有り得るな」
キングは舞のその言葉に頷いた。
「それも」
「そうよね。それか袁紹がミスしたとか」
「袁紹さんは政治ではおかしなところはない人でしから」
孔明はそれは否定した。
「確かにムラッ気の多い方ですけれど」
「それじゃあ一体」
「どうしてでしょうか」
ナコルルも香澄も考える顔になる。
「こうなったのは」
「何があったのか」
「それも今はわからないですけれど」
孔明は腕を組んで一同に話す。
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