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木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
イザイヤ初めての危機
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少女が飛び降り着地する。
「どうだった焔」
焔と呼ばれた少女は首を横に振り、否定的な行動をとる。
それにため息を吐くと、頭を抑えながらこれからの事について考える。
イザイヤはそもそも誰か分からず首をかしげていると、奏汰が耳元に来て説明をしてくれる。
「彼女は焔ちゃんって言って、忍者の末裔らしいよ」
「忍者の末裔?」
「うん、それでその能力を見込んでここの情報を集めているんだけど...あの様子じゃダメだったみたい」
「うん、ありがとう奏汰」
満面の笑みを浮かべると何故か奏汰が赤くなるが理由がやはり分からない。
熱でもあるのかな?とおでこおでこをくっつけると、かなり熱いことが分かり風邪だと判断する。
「熱いね。やっぱり風邪だと思うよ」
「違うよこれは...その...ね......イザイヤのせいだから...せきに」
「大丈夫です!奏汰は大丈夫です、けど心配ですのであっちに連れていきますね」
何かを言いかけていた奏汰を引っ張り隅っこに行くと、イザイヤに聞こえないように小声で話をする。
「何を言おうとしました貴女?」
「責任を取ってもらうって」
「言わせませんよ!全く...抜け駆けは無しだと言ったじゃないですか」
「だって突然の事で頭が...」
「それは分かります。アレを天然でやってるんですよね......」
「「はぁ...ライバル増えそう」」
この2人は同じ人を好きな人同士とある関係を結んだ。
イザイヤに駆け抜けはせずに、話しかける程度にする。
接触はあまりしない。
襲わない。
これが内容だ。そんな彼女らの組織の名前はイザイヤ大好きですの会。会員二人だが、あの天然からしてさらに増えそうな気がしてならない二人だった。
その日も会議は続いたが、成果のような物は得られなかった。
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