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木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
イザイヤ初めての危機
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どうか程度だ。それをしっかりとキャッチしているって事は、かなり身体が鍛えられている証拠だ。

軽くイザイヤの成長速度に恐ろしいと感じてしまうほどに。


イザイヤはゆっくりと少女を降ろすと、少女がお礼を言おうとした時教会の人間が今の叫び声を聞き、急いで駆けつける。

「何があった!!」

皆ビクビクと怯え何も言えずにいると、イザイヤが前に出て手を上げる。

「すみません。脱獄をしようとしてあの塀から落ちて、彼女に当たりそうになり悲鳴を上げさせてしまいました」

少女は違う!と言おうとしたが、あまりの大人の剣幕に恐怖して何も言えず、大人に引っ張られるイザイヤを大人しく見ることしか出来なかった。




イザイヤは引っ張られ、入っては行けないと言う場所に入ると、階段を降りてとある部屋に放り込まれる。
いや部屋と言うよりも、空間と言ったほうがいいものだろう。

辺りに穴などなく光もない。
そこらかしこは岩が向き出ていて、部屋として整備された形跡がない。

「そこで反省していろ」

大人の声が色々な所に反響してどこで喋っているか分からないけど、聞き取る事は出来た。


何かが閉まる大きな音がした後、完全の無音になり時々自分の動く時に擦れた服の音しかしない。


いつ来るか分からないので神器をする事もできない。だからとりあえず座禅をする事にした。






一体何時間過ぎただろ...未だにこの部屋から出れない。




もう限界だ......死にたい...



死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。


呪いのように呟いていると、何かが開く音が聞こえ大人の声が届く。

「反省したか?」
「は......い...」

久しぶりの発音と喉の乾きに声が震えながらも、どうにかそう返事をする。

それを聞いた大人は頷くと、隔離部屋の鍵を開けイザイヤを外に出す。

「あ..ぁ....」

懐かしの外の世界に感動を覚え自然と涙が流れる。

またもや引きずられていくと、多少の水と食料を渡され娯楽室へと放り込まれる。

放り込まれた音に反応し皆が集まってくると、大人は娯楽室からすぐに出て鍵を閉める。

「イザ兄大丈夫!!」
「起きてイザ兄!!」
「み......みぃ...ず...ぅ......」

子供達は急いでイザイヤの傍に転がっている水の入ったペットボトルの蓋を開けると、イザイヤの口に急いで流し入れる。

その勢いは強くて、口から水は零れているが多少は入り喉が癒えていく。

徐々に力が戻るとペットボトルが凹む程水を吸い上げ、空になるとその場で起き上がり食べ物を貪
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