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木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
投影開始って誰しも1回やるよね
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についてって感じかな」
「この先か...」

今の行われている実験は人体にも大なり小なり影響を及ぼしている。それは、子供たちの髪の色素が薄まり、だんだん白に近づいている事だ。

今はあんまり目立たないが、これ以上進むのであれば、もしかしたら身体にも何か出るかもしれない。そんな不安があるのだ。


(まぁ確かにそうだが...イザイヤお前は一体何なんだ?何で俺よりも年下の、それも7歳の奴がそんな事を考えられる...)

虞淵は正直イザイヤの事をしっかりと信じられてはいなかった。

やたらと理解力の早い頭脳に、数々の知識と技術。そこから推測するにもしかしたら協会側のスパイかもしれない、そんな考えが頭から離れない。

信じたいのは山々なのだが、やはりそこはダメらしいと、自分の惨めさにため息を吐く。
いつか信じられればいいなと思いながら、その日最後のコンテニューをする。

「死んだだと...」
「グエン兄弱い!」
「くそぅ!もう一回だ、次こそは勝つ!」
「いいよグエン兄かかってきな。俺に常識は通用しねぇ!!」

虞淵はファミコンのコントローラを強く握りしめ、3度再戦をする。通算30戦30負に白星を入れるために。


結局また黒星が増え、今度こそ勝つと誓った。




皆が寝静まり、巡回もこない少しの間に神器の特訓をする。

右手と左手を前に突き出し『投影開始(トレース・オン)』と言い、2本の魔剣を創り出す。

それはかの有名な夫婦剣。黒と白の対の剣。衛宮士郎が最も使う事の多い剣干将(かんしょう)莫耶(ばくや)

2次元の武器を創り出し、それをぶつけ合わせ強度を確認する。

2回ぶつけた所で粉々に砕け散った。


まだまだ強度が低い、だからまた創り出す。
今ではこれが日課だが、正直しっかりと剣を振るえるようになりたい。


そして今日も終わっていく。

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