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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第十四話
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狙ったけど、まさか当たるとは。でもまぁ、これで多少は楽になったかな。
 
「次弾装填!撃てる奴は魚雷でも撃っとけ!」
 
そう言いつつ、俺と木曾は敵艦隊に向かって進んでいる。敵との距離は残り五キロほど。
 
すると、駆逐ニ級と軽巡ト級は、どうやら魚雷を発射した様で、海に航跡ができている。どうやら俺と木曾を狙った物のようだ。
 
「スピード落とすな!ジャンプでかわせ!」
 
「普通は止まって横に避けるだろ!」

と言いながらも俺達はスピードを落とすことなく前進した。接近する航跡。それがあと百メートルって所で、
 
「飛べ!」
 
木曾の合図が出た。俺は走り幅跳びの如くジャンプした。航跡は俺達の下を通り過ぎていった。一安心する間も無く、重巡リ級が近づいてきた。軽巡ト級の方は木曾の方に行った。
 
「おーおー、相変わらず派手に戦うねぇ!」
 
どうやら摩耶さん達も近づいてきたようだ。
 
「残りは任しといてよ!四対三だしね…っと!」
 
時雨はそう言いながら残っている駆逐ニ級に砲撃した。かなりの至近距離だからか、モロ直撃を食らう駆逐ニ級。どうやら他の二隻もそちらに気を取られたようだ。
 
「お前らアホじゃねぇの?新入りに一隻任せるとか……しかも敵艦隊の旗艦を。」
 
そんなことを相手を見ながら言ったが、どうやら誰にも届いてないようだ。
 
「さーて、この距離じゃあお互いに砲撃もできねぇよなぁ?」
 
俺と重巡リ級の距離はだいたい十メートル位と言った所か。お互いに砲門をしまう。
 
そして俺は拳を握り、構える。重巡リ級は相変わらずの臨戦態勢だ。
 
「さぁて……いっちょ行きますか!」
 
俺は一気に距離を詰める。そして、挨拶がわりに一発右回し蹴りを放つ。リ級はそれを腕で受け止める。リ級はそのまま右フックを俺の腹に向かって打つ。
 
俺はそのフックをスレスレの所でかわす。
 
「ちっ…やっぱり一週間じゃ動きに慣れねぇか!」
 
そう、俺はこの一週間で長門さんや天龍に格闘技の基礎を教えてもらった。しかし、基礎は基礎。やはり実践に使えるレベルでは無い。
 
しかし、今はこれでいい。今の俺の格闘技は、あくまでおまけだ……!
 
「オラァ!」
 
俺は気合いを入れ直して、今度は相手のガードの上から右ストレートを打つ。リ級は当然そのまま両手でガードする。
 
「かかったぁ!!」
 
俺はそれを見て、その両手をプロレスのキックの如く足で思いっきり押す。そのままバランスを崩すリ級。
 
「砲撃はできねぇけどなぁ……雷撃はできんだよぉ!」
 
俺は、左手で魚雷を発射する。当然相手との距離は二、三メートル程度だ。このままでは俺も巻き込まれてしまう。
 
リ級は当然なん
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