暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic33これからの八神家〜His case〜
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員。ですから・・・」
「偉くなれってことか」
「そういうことです。では私もこれで。・・・私と闘うその日までよい人生を、神器王」
今度こそリアンシェルトは俺の前から去って行った。背中が廊下の角の向こう側へ消えるまで見送った俺は、その足で次元港を目指す。今は管理世界標準時間で15時過ぎ。六課の隊舎に戻る頃には18時を回るだろうな。とにかく次元港へ向かい、ミッドの首都クラナガン行きの便に搭乗。
「ねえねえ。あの席の人見て見て」
「ほら、あの人。ニュースで観た・・・」
「ルシリオン・セインテスト調査官でしょ。テレビで観るよりずっと綺麗・・・」
リアンシェルトが全体通信で俺を名指ししたことで、“アグレアス”破壊の立役者として有名人になってしまった。サインをねだられるようなことはないが、こうやってヒソヒソと話のネタにされる。特に嫌なことじゃないが、どうもこういうのは昔から慣れない。
それからゆっくりと機内で過ごし、数時間ぶりのミッド地上だ。次元港を出て、駐輪場に停めてある愛車、リバーストライクの“マクティーラ”の元へ。メガーヌさん達が六課に侵攻した際、正直覚悟はしていたが幸いなことに無傷だった。あの時ばかりは神に感謝したよ。
「ん? メールか・・・」
ヘルメットを被って“マクティーラ”に跨ったところで、通信端末にメールが入ったことを知らせるメロディーが鳴った。端末を開いてメール画面を展開する。
『パパ、いつ帰って来る〜? いっしょにご飯たべよ〜♪』
『出来れば早う帰って来てな〜』
『待ってるからね〜♪』
フォルセティとはやてとアイリの顔がアップで表示され、3人の音声が流れた。俺は「ふふ。今から首都の中央次元港から帰るよ、っと」“マクティーラ”に跨った状態で自撮りをし、そうメッセージを添えて返信する。
「よし、帰るか」
アクセルグリップを回して発進、そして一路六課へ。プライソン戦役の陸戦兵器が齎した被害はすぐには癒えず、被害が特に大きかった中央区画は至るところで復旧工事が行われている。だからか迂回する回数も多いが、時間帯からして帰宅ラッシュなはずだが、運が良かったのかさほど遅れることなく六課に到着。
「早く戻ってあげないとな」
ガレージに“マクティーラ”を停めて、急いで寮へと駆ける。チラッと見える隊舎の損壊レベルは酷いが、寮は俺のルーン魔術のおかげでほぼ無傷で済んだ。隊舎の復旧は急ピッチで行われているものの、もうしばらくは掛かりそうだ。だから今は海上に設置されているシミュレータの側に停泊しているアースラが一時的な本部となっている。
「あ、パパ!」
寮の前にまで来た時、開いたエントランスドアから「フォルセティ!」が飛び出して来た。あの子もヴィヴィオと同じように
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