暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1710話
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つ財団派が出来ないって事はない筈なんだが。
 ともあれ、俺達の活躍により財団派の戦力は加速度的に減っていく。
 勿論財団派も一方的にやられっぱなしという訳ではない。
 連合軍のMDを相手に、接戦を繰り広げている機体もいるし。
 だが、性能に差がなければ、どうしても戦いの行方としては数の多い方が有利になる。
 このまま行けば、そろそろ……っ!?

「ちぃっ!?」

 一瞬視線の先に何か光が見えたと思った瞬間、俺は反射的にウイングゼロをその場から動かしていた。
 普通の人間であれば、まず耐えられないだろう加速。
 だが、混沌精霊の俺にとっては、この程度の加速はそれこそ日常的な事だ。
 ……ミロンガ改の加速を考えれば、欠伸すら出る。
 ましてや、ニーズヘッグには遠く及ばないだろう。
 ともあれ、ウイングゼロが移動した瞬間、放たれたビームは一瞬前までウイングゼロの姿があった場所を通りすぎていく。
 それも、ウイングゼロが回避した影響で財団派のトーラスをビームに呑み込みながら、だ。
 当然の話だが、基本的にMDというのは同士討ちをしないように設定されている。
 だからこそ、懐に飛び込まれると途端に弱くなってしまうのだが……その辺りは、トーラスカノンの威力を考えれば当然だろう。
 つまり、財団派のトーラスを呑み込んだ今の攻撃は、MDによるものではない。
 そして何より、俺は今のビームに見覚えがあった。
 いや、ビームはビームなんだから、それに見覚えがあるという表現もどうかと思うんだが、それでも間違いなく見覚えがあったのだ。

「トールギスU!?」

 俺の口から出たその言葉を示すように、ウイングゼロの映像モニタには以前宇宙で見たトールギスUの姿があった。
 しかも、今回はそれだけではない。
 トールギスUの側には、20機程のトーラスが控えている。
 それがMDでないというのは、トーラスの挙動を見れば明らかだった。
 誰がそのトーラスに乗っているのかは分からないが、それでも1人だけ確実にそのトーラスに乗っている人物については想像出来る。
 トールギスUのパイロットがゼクスである以上、それに付き従っているのは間違いなくノインだろう。
 ああ、部下の方にも原作でゼクスに心酔していた、オットーだったか? あの男もいるのか?
 それとも、トールギスUのテストで死んでしまったのか。
 理由はともあれ、こうして見る限りではトーラスの数もそれなりに多い。
 そんなトールギスU率いる部隊を見ながら、俺の口から出たのは驚きの言葉だった。

「まさか、ライトニング・カウントが財団派に味方をするとはな。……まぁ、財団派のMDも纏めて消滅させたのを思えば、一概にそうは言えないのかもしれないが」
『その通りだ。私は別に財団派に
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