??10話 VS帝国学園 炎のストライカーの登場
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とを考えていると、豪炎寺は先程の言葉を思い出した。
『まだだ・・・・・・まだ、終わってねえぞぉぉぉ!!!』
「………………」
円堂のその言葉を聞いた豪炎寺は、自身の胸な高鳴ったのを感じた。あのサッカーへの情熱を醒させるあの言葉に。目の前には無残捨てられていた“10番”のユニフォーム……脳裏を過るのは事故に遭った妹の姿。豪炎寺は呟く。
「夕香……今回だけ、お兄ちゃんを……許してくれないか」
豪炎寺はエースのユニフォームを掴み取り、歩き始めた。
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試合再開前、廣川は最後の作戦を伝えるため円堂達を集めてその内容を話す。
「次にボールを取れたら、後先考えず全員ゴールに向かって走るんだ。勿論、円堂以外な」
「全員でですか!?」
「ああ。もう一度ボールを取られたら後が無いが、これしか相手の意表を突くのは難しい。だから絶対に同点に追いついてくれ」
廣川は頭を掻きながらそう言った。その時、円堂達に一筋の光が訪れた。スローイングを待とうと確自持ち場に着こうとしている最中、颯爽と歩いてくる男が現れた。その男を見たギャラリーは騒ぎ出す。
「誰だあいつ?」
「あんな奴、ウチのチームにいたか?」
「……………」
白く逆立つ髪を靡かせ、“10番”のユニフォームを背負うに相応しい男──豪炎寺修也が現れた。それを見た実況の角馬は驚く。
『おや?彼はもしや……昨年のフットボールフロンティアで、一年生ながらその強烈なシュートで一躍ヒーローとなった……豪炎寺修也!! その豪炎寺君が、なんと雷門のユニフォームを着て、我々の前に登場!!』
「……きたか」
豪炎寺が現れたことに鬼道は不敵な笑みを浮かべる。それを見た審判と冬海先生は止めにかかる。
「待ちなさい!君はウチのサッカー部では……」
「良いですよ。俺たちは……」
「……そ、それでは……帝国学園が承認したため、選手交代を認める!」
鬼道の言葉で審判は承認し、豪炎寺の参加が認められた。それを聞いた円堂と、痛む足を引きずりながら歩く廣川は豪炎寺に駆け寄る。
「豪炎寺!やっぱり来てくれたか!……遅過ぎるぜ、お前」
「豪炎寺……本当にありがとう」
「………フッ」
豪炎寺は感謝する円堂と廣川に優しく笑った。ここからが帝国学園へ反撃だ……
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