??5話 雷門イレブン
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特訓用のタイヤに直撃した。それを見た廣川は溜め息を吐く。
「今日も成功ならずか………」
「くっそ!! 絶対成功させる!!」
円堂はゴッドハンドを成功させることが出来ず、地面に拳を叩いて悔しい表情をしていた。それから円堂はタイヤを使ってGK練習をし、廣川はドリブル、フェイント、シュート練習をそれぞれ始めた。それから2時間程経った時、水色髪のポニーテールの男──風丸一郎太がやって来る。
「………風丸」
「無茶苦茶だな、円堂の特訓」
「風丸!?」
「変な特訓してんだな」
「ああ、あれだよ」
風丸に円堂はベンチに置いてあるおじいさんのノートに指を指した。それから円堂は風丸におじいさんのノートを渡した。ノートの中身を見た風丸は首を傾げる。
「よ、読めねえ……お前ら、これ読めるのか?」
「ああ、読めるぜ」
「シュートの止め方が書いてあるんだ」
「へぇー」
円堂の言葉を聞いた風丸は何となく納得した。円堂は顔を上げ、空を見ながら口を開く。
「それ書いたのじいちゃんなんだよね」
「じいちゃん?」
「そのノートは円堂のおじいさんが書いたノートなんだよ」
「ああ……俺が生まれる前に死んじゃってるんだけどね。昔、雷門サッカー部の監督だったんだってさ。そん時作った特訓ノートらしい。帝国学園は、スピードもパワーも想像以上さ。そいつらのシュートを止めるにはじいちゃんの技をマスターするしかないって思ってさ」
「……お前ら、本気で帝国に勝つ気なんだな」
「ああ!」
「勿論だ」
風丸の言葉を聞いた円堂と廣川はそれぞれ答えた。それを聞いた風丸は何か決心をしたようで、右手を差し出して来る。
「………ん」
「へ? な、何?」
「お前らのその気合、乗った!!」
「ははっ」
「ありがとう、風丸」
円堂と廣川は風丸の手を握った。すると風丸は後ろを向く。
「俺はやるぜ。お前らはどうするんだ?」
「へっ?」
風丸の言葉に円堂は疑問を持った。すると染岡達が出てきた。そして染岡達は円堂と廣川に話し掛ける。
「キャプテン、廣川さん」
「どーも」
「皆!」
「お前ら……」
「帝国と試合する前にお前らの方がバテるぞ」
「へへっ、大丈夫だって」
「こう見えても俺たちは、我慢強いんだぜ」
染岡の言葉に円堂は廣川は笑みを浮かべながら答えた。風丸は円堂と廣川の横に移動し声を掛ける。
「こいつら俺が来るよりも前からお前らのこと見てたみたいだぞ」
「え?」
「本当?」
「円堂と廣川が他の運動部に声をかけているのを見てたら……」
「……ちょっとな」
「その特訓も何かこう胸がジーンと熱くなってきたでやんす」
廣川の問いに半田は?を掻きながら、染岡は?を赤らめながら、栗松は目に涙を溜
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