空の王者、空の海へと至る
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レレウス大変だ!!ふ、船が見えたんだけどもう船はいなくて!!なんか牛みたいな人間がこっちに向かってて来てて!!?」
「な、何?つまり誰かがこっちに?」
酷く慌てているチョッパーの言葉から何とか情報を引き出したがそれでもやや不明瞭だ。この空の海に人が浮かびそれがこちらに向かっているという事なのか、チョッパーが見ていた方向を見るとこちらに凄い勢いで何者かが迫って来ていた。空の上を滑走するかのように。
「おい誰か来るぞ!?おいお前は何者だ!?」
「排除する」
「おい敵襲だ!!」
海の上を滑る人間はそのまま船の上へとジャンプしそのまま襲いかかる敵を迎撃する為に向かうサンジを脚蹴りするとそのまま跳躍し迫るゾロの剣を容易く避け顎を蹴り飛ばしルフィに踵落としを決めた。あの三人を容易く退けるという事に警戒したレウスは飛び上がりつつ軽い身のこなしで船を上から見下ろしている敵へと向かっていく。
「いきなり何しやがんだてめえ!!」
「排除する、と言った筈だ!」
回し蹴りを放ってくるそれを軽く受け止めつつ左腕の竜頭で殴り付けるかのように噛み砕こうとするが差し出された盾によってそれは阻まれてしまうが敵は竜頭に驚いたのかメインマストの頂点で後退するようにジャンプした。
「能力者か!!」
「だから、どうしたぁ!!」
敵は接近戦では部が悪いと判断したのか持っていたバズーカを構える、それと同時に竜頭を構えるがそれを中断するかのような声と一人の老人が間に入った。鳥に乗った鎧の老人は槍で縦を狙うように突き出し、それをガードした敵はそのまま海へと没していく。新たに現れた存在に軽いパニックを起こすナミだが船の上へと着地した老人は静かに答えた。空の騎士と。
「去ったか…もう心配ない、安心するが良い」
「助けてくれて有難う!」
「いや何これはサービスだ」
「チョッパーの言う通りだ、あんたの気まぐれか知らないが俺達が助かったのは事実だ。礼になるか解らないけどお握りでも如何?」
「ぬっいえこれはすまぬ、丁度小腹が空いておったのだ……これは美味い!」
お礼をチョッパーと同調しお礼のお握りを差し出すレウスとそれを受け取り絶賛する空の騎士、少々シュールな状況だがナミは3人もいて一蹴されてしまって情けないとルフィ達に言う。だがルフィ達もそれは自覚しており妙に体が上手く動かないらしい。
「きっと空気が薄いせいね、あれだけ高く飛ばされたのだから空気が薄くても可笑しくないわ」
「確かに……私も少し辛いかも」
「此処は上空7000メートルの白海、更に上層の白々海においては1万メートルにも達する。通常の青海人では体が持つまい、因みに青海人とは青い海からきた物の総称だ」
「つまり俺達か……よっし段々慣れてきた!」
「そうだな、大分楽になってき
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