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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0050話『長波の練度上げと慣れてはいけない事』
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材がいないんだ。だから頼む」
「はー…提督の頼みだと断れないではないか。わかった…少しでも尽力できるように努力してみる」
「ごめんな」

それで今日のリランカ島に出撃するメンバーに私の名前が書かれたのだった。








それからリランカ島を何度も往復している時であった。
旗艦の長波が盛大に爆雷を投下して潜水艦を沈めている時に後ろから今回のメンバーで唯一の空母である葛城が話しかけてきた。

「でも、あなた。本当に大丈夫なの…?」
「何がだ、葛城…?」
「いや、平気そうな顔しているけどいざこういう戦闘になってもとは人間だった提督は怖くないのかなって…」
「そりゃ普通に怖いさ。でもその恐怖も北方水姫の圧に比べれば軽いモノなんだなって…。
最初に大物に当てられた事も関係しているけどあれに比べたらあんまり怖くはないんだよな。
もちろん油断も慢心もしているつもりはない。やるからには全力だ」
「そっか…。私が心配する必要もないくらいあなたも慣れちゃったのね」
「いやな、葛城。慣れているわけではないぞ。慣れたら慣れたで大変だ。
もとが人間だからこそ深海棲艦だろうと殺す事には変わらないんだからそこを見失ったらただの殺し屋になってしまうからな」
「そうよね…私達だってそれは同じことだわ。理由ない殺しはしたくないからね」
「そうだ。だから慣れるっていうのが一番いけないんだ」

そんな会話を葛城としている時だった。

「提督! ソナーに感あるぜ! 水上艦もいるぞ!」

長波のそんなセリフが聞こえてきて、

「ほら。葛城、出番だ。かっこいい所を見せてくれ。私も援護を頑張るから」
「そうね。私も立派な正規空母だってところを見せてあげるわ!」

それから私達は協力して敵潜水型深海棲艦の群れを倒していった。
それで私も少しは自身の練度は上がったかなって思うのであった。



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