0050話『長波の練度上げと慣れてはいけない事』
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かもしれないな。これからの事を考えると大本営はどう出るかわからんからな…」
「そうですね、長門さん。榛名さんや妖精さんに頼らずに提督自身の練度を上げるのも解決策の一つだと思います」
長門と大淀も私の出撃に関しては幾分肯定的みたいだな。
長波もうちのトップ陣営の二人のその反応に満足そうに頷いているし。
だけど榛名は納得するだろうか…?
思い出すのは昨日の榛名の言葉。
『本当ですね? 約束してください。もう、あの時のように提督が大破してしまう光景は榛名は見たくありません…』
という榛名の本音から来る言葉。
あれには榛名の思いのすべてが込められているからな。
それで一応榛名の意見も聞こうと思い、榛名に呼びかけてみた。
「榛名。君の意見はどうだい…?」
《はい。私も提督自身の練度を上げるという意味では反対はないですが…でも見ているだけはつらいんですよ?》
「ま、まぁ榛名さん。提督はあたし達が守るからさ! だからさ。安心してくれないか?」
長波が額に汗を浮かばせながらも榛名の説得に回っている。
それで榛名も素直に勘弁したのか、
《はい…。ですが提督? ダメだと思ったらすぐに言ってくださいね? 榛名、前にも言いましたけど気持ちには素直になってもらいたいんですからね?》
「はい。わかりました…」
榛名の少し涙を浮かべながらの訴えには私は決して逆らえない。
だから約束は決して破ってはいけないのだ。
「ふふふ…榛名さんも相当提督に過保護になりましたね」
《大淀さん。私の気持ちにもなってください! 私がどれだけ提督の事を思っているか…》
そんな榛名の言葉に長門と長波が小声で、
「榛名…盛大に自爆しているぞ」
「そだなー」
《はうっ………も、もう知りません!》
と、言っており榛名は顔が赤くなってしまい、そんな逃げセリフを言って私の中に隠れてしまった。
「あー…こうなったら榛名は中々出てこないな。
まぁ一応榛名の許しも得たから少しばかりリランカ島に長波の練度上げも兼ねて出撃してくるか。
長門に大淀。いつも通りに私のいない間は提督代行を頼んだ」
「わかった。提督も少しは練度上げを頑張ってくれ」
「お任せください。長門さんにはしっかりと出来るように今後も努力してもらいます」
「なっ…まさか、大淀? 今後は私に提督業も押し付けるつもりではないよな?」
「もし提督が不在の時に深海棲艦が攻めてきたら大変ですから一人でも提督の仕事が肩代わりできる人がいれば嬉しいのですが…」
「それは、確かにそうだが…むむむ」
それで長門は悩んでしまっていた。
改二になってから活躍の幅が増えたばかりだから悩ましいのだろうな。
「すまんな、長門。前にも言ったが長門以外に務められるような人
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