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提督はBarにいる。
『冷し』で暑さを乗り越えろ!・2
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こう。まずは出汁から取っていくぞ。昆布を水700ccと一緒に鍋に入れて火にかける。完全に沸騰する前に昆布を取り出し、一旦火を切っておく。取り出した昆布は縦に1cm幅に切り揃えて結び、コンソメ、醤油、酒、みりんと共に鍋に戻す。

 糸こんにゃくは出来れば4等分位にして結びこんにゃくにしたら食べやすいが……まぁ、面倒であればそのままでもOKだ。煮汁とは別の鍋で水から下茹でしておこう。沸騰してから2〜3分煮ればOKだ。

 糸こんにゃくが煮えたら煮汁に入れて中火で10分煮込む。煮込んだら火を消しておく。冷めていく時間の間に味が染み込むからな。

 お次は鶏団子。鶏挽き肉に片栗粉、塩、ウズラの卵を2個入れて練り、鶏団子のタネを作る。煮汁とは別にお湯を沸かし、タネを8等分にして丸め、お湯に入れて浮いてくるまで茹でて取り出しておく。

 他の具材も準備していくぞ。冬瓜は一口大に切ってから皮を剥き、下茹でしておく。ズッキーニは縞模様になるように皮を剥き、縦半分に割ってから1〜5cm位の間で好きな幅に切り揃える。薄い方が食べやすいし、厚く切ると食べ応えが出る。まぁそこは好みだな。残りのウズラの卵は固茹でにして殻を剥いておき、ミニトマトはヘタを取って皮に切れ目を入れて湯剥きしておく。

 煮汁にミニトマト以外の具材を入れて中火で15分間コトコト煮込む。ミニトマトを入れてサッと火を通したら火を止め、粗熱を取ったら一旦具材を取り出す。残った煮汁から250ccを取り分ける。残った煮汁に具材を戻し、冷蔵庫で冷やす。

 取り分けた煮汁が温かい内にゼラチンを50ccのお湯で溶いて、取り分けた煮汁に加える。バットに移して冷蔵庫で冷やし固めてゼリーを作る。こいつがこのレシピの肝だな。ゼリーご固まったら好きな形に加工する。包丁で角切りにして具材の1つにしてもいいだろうし、フォークでほぐしてジュレっぽくして他の具材と絡めても良いだろう。

 後は冷えた具材を彩りよく盛り付けて、作ったゼリーを散らせば完成だ。




「はいお待ちぃ、『冷やしおでん2種』だ。こっちが和風で、こっちが洋風な」

「うわぁ、冷たいおでんなんて初めてっす!」

「冷たいおでん?そんなの美味しいの?」

「まぁまぁ、騙されたと思って食ってみな」

和風の方は夏野菜に出汁が染みて、煮びたしのようになっているし、出汁氷のお陰でキンキンに冷えている。そこにかぶりつけば……

「冷たっ!でも美味しい!」

「練り物も味が染みてるのに、冷たくて不思議な感じっす!」

「だろ?冷やす前提で仕込めば、温かい料理代表のおでんも美味く出来んだよ」





「そう言えば、占守達はどこに配属されるんすか?」

 冷やしおでんを粗方やっつけた占守が、冷酒を啜りな
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