十八話
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リウイは劉備軍陣地に招かれて入った
「ファーミシルスとパイモンだけ同行しろ、他は留守を頼む」
「はい」
「はーい」
「いってらっしゃーい〜」
劉備軍本営
「はじめまして。私は劉玄徳と言います。そして他のみんなを紹介しますね」
「余計な挨拶はいい、本題に入れ」
劉備らの挨拶をリウイが一蹴すると、険悪な雰囲気が流れた
「リウイ殿。その言い方は失礼ではないか」
劉備側の一人がリウイに苦情を申し出てきたが、リウイはそれを黙殺した
その雰囲気を察して劉備は本題に移った。
「えっと、では本題に移ります。私達と同盟を組んでください」
「却下する」
「なっなぜですか?」
「そちらと同盟を組んでも我々に利益が無い」
その言葉に劉備は怒鳴った
「利益があるかないかで同盟を組むんですかっ」
「当たり前だ、それ以外の理由があるか?」
「でも私達は追い詰められているんです、それで同盟を組めば義を得られます」
「それはそちらの都合だ。大体、義など袁紹を滅ぼした時、そして今益州に進軍し多くの血を流している。こちらは既に悪名が上がっているだろう今更、義と言う名声等欲しくない、それにこちらからすればお前達は私達に厄介事を持ち込んだだけだ」
「…っ。厄介事ってどういう事ですか」
劉備はリウイの言葉を飲み込んで出来るだけ感情的にならずに聞いた。
その問いに関してパイモンが答えた
「袁術軍の本隊がこちらに進軍してきています。兵はおよそ四万七千といったところでしょうか、目的はおそらく貴女の首でしょうね」
その言葉を聞いた後、劉備は精神的に我慢の限界をむかえ、抑えていた感情の関が溢れ出し狂乱した
「どうして争いが起きるの、袁術さんも董卓さんもなんで戦を望むんですか、わたっ…私はただみんなを幸せにしたいだけなのに」
その言葉を聞きリウイは冷笑した
「その理想の犠牲に何人の人間を殺した、お前が平和を望むなら大人しく投降し袁術相手に戦わなければよかっただけだ。みんなを幸せにしたいだと、ならばお前のせいで死んでいった兵士達の遺族は袁術やお前を憎み続けるだけだろう。それでもお前はそいつらを幸せに出来るのか」
「でっでも、悪いのは袁術さんなんです。…私はみんなを守ろうとしただけです」
「同じ事だ、理由はどうあれお前のせいで人が死に怨みを買ったことは事実だ。その証拠に君についてきた民は一人もいないではないか」
「それはっ…」
リウイの言葉に劉備は沈黙する
「リウイ殿。言い過ぎではないか」
「…先ほどから人の話を邪魔して、誰だ貴様」
「私は劉備の義姉妹の関雲長と申す者です。先ほどから聞いているとこちらを貶める様な事ばかり。あなた方はそんなに偉いのですか」
「くぐってきた修羅場、広大な領土、兵の数、練度、将の質
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