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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十九話 艦隊再編成、そして、次の章の幕開けです。
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少しだけ寄り添うことができたように感じたティアナは少しだけロイエンタールに感謝したのだった。
* * * * *
ハーラルト・ベルンシュタイン中将が軍務尚書の下を辞したのは夕刻を過ぎようというところだった。
「うまくいった・・・・。」
一仕事終えたという安堵とこれからの工程を思う気持ちが半々に溢れている。ラインハルト・フォン・ローエングラムの遠征軍召還指令はほどなくして発せられるだろう。そしてそれこそが彼らの滅亡への序曲となるのだ。第二次対ラインハルト包囲網の構築と増強にベルンシュタイン中将は職務の傍ら全力で取り掛かってきたのである。
「それにしても・・・・。自由惑星同盟は案外頼りないものだ。ヤン・ウェンリーが一司令官の身分に安んじている間はうまくはいかないか・・・・。」
独り胸の中でつぶやいたのも、自由惑星同盟がラインハルト・フォン・ローエングラムを倒すことができなかった結果を受けての事である。だが、逆にこれこそがラインハルトを打倒する機会になることをすぐに悟った。何しろラインハルトはいずれ帝都に戻らなくてはならない。それを利用してあらゆる手を打てば向こうを激発させることも、意のままに罪状をおっ被せることも可能であることに気が付いたのだ。むろん、充分なコネクションと用意周到な計画、そして・・・憎悪が必要なのであるが。
もうこれ以上彼奴を台頭させてたまるものか!!
独りそう思ったのも、この世界における父の死後5年がたつのにもかかわらず、そのかたき討ちができていないせいであった。ハーメルン・ツヴァイ一隻が生き残り、父は死んだ。そのことを彼はずっと胸にしこりとして残し、復讐を誓い続けてきたのである。前世における彼の家庭は幸福とは程遠いものであったから、この世界における父の存在はかれにとって過剰なまでにかけがえのないものだったのだ。
憲兵局に戻ると、彼はひそかに部下の一人を呼び出した。
「例の地球教徒の件はどうなっているか?」
「はっ。既に取調室に入れておきました。」
太陽系のゼークト大将暗殺未遂事件を受けて、憲兵局も地球教徒の再度の洗い出しと捕縛に忙しかった。かつてオーディンに一斉手入れを行ったにもかかわらず、未だ数件ほどの捕縛事件と軽微な抗戦があり、憲兵局としても地球教徒には注意を払う必要性はあったのである。だからこそ、局長自らが気にする発言をしても部下はいっこうに不審に思わなかったのだ。
だが、ベルンシュタイン中将の思惑はそれとは別のところにあった。
「よし。レーシング大佐に取調べをさせよ。」
レージング大佐もベルンシュタイン中将の忠実な与党であり、彼の意向を十分に受けていた。だからこそ自ら赴くことなく種を植え付けることができるのだ。
部下が出て言った後、ベルンシュタイン中将は秘密裏にある人物と短
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