ガンダムW
1709話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
地球で財団派との戦いが終わってから、十日程……その間は特に何か依頼があるといった事はなかった。
まぁ、デスサイズヘル、アルトロンガンダム、ウイングゼロ、HLVを本格的に使ったので、その調査とか調整とかそういうのに時間が掛かったのだから、しょうがない。
勿論毎回こんなに時間が掛かる訳ではなく、今回が初めての――財団連合の残党との戦いは除く――本格的な戦闘だったから……そして宇宙ではなく地球での戦闘だったからというのもある。
特に最初の戦闘は砂漠で行い、次の戦闘は海中という、色々な意味で耐久レースやってるんじゃないかってくらいの勢いだったからな。
砂漠は言うまでもなく砂が詰まる可能性があり、海中は海水がある。
これが普通の……それこそ草原とかそういう場所だったら、そこまで心配する必要はなかったんだろうが。
特にHLVに関しては、大気圏離脱用のブースターを使って水平移動するという無茶をしたので、念入りに調査をされることになってしまった。
ともあれ……そんな調査も昨日で終わり、現在俺達は再びピースミリオンの格納庫にあるHLVの中に機体を運び込んでいた。
『ったく、整備とか機体のチェックとかが終わったと思ったら、またすぐに出撃とか……連合軍の方の戦力ってどんななんだよ?』
映像モニタに映し出されたデュオが、不満そうに呟く。
「そう愚痴るなって。俺達に仕事があるのは、悪い事ばかりじゃないだろ? 特に今回は……大きな仕事になる」
そう、今回の仕事は言うまでもなく大きな仕事だ。
何故なら、俺達が今回降下するのは財団派の本拠地なのだから。
……財団派の本拠地であって、ロームフェラ財団ではないところに色々と思うところがあるが……連合軍の方でも、ロームフェラ財団に対する扱いはまだ完全に纏まっていないらしい。
聞いた話では、セプテムを筆頭としてロームフェラ財団を潰そうと考えている者もいれば、規模を縮小させてでもロームフェラ財団を残そう、連合軍の下部組織としてロームフェラ財団を運用しよう……といった風に。
中には、ロームフェラ財団を連合軍の上位組織にしようなんて寝言を言った人物もいたらしいのだが、当然ながらその意見は即却下された。
おまけに、その後色々と調べてみたところ、その人物はロームフェラ財団と繋がっていたというのだから、笑うに笑えない。
『分かってる。分かってるけどよ……でも、連合軍だってMDを実用化して、戦力的には問題ないんだろ? なら、わざわざ俺達が出張る必要があるのかよ?』
「それを俺に言われてもな。連合軍側にも、色々と思うところはあるんだろ。ただ、それを直接口に出したりは出来ないんだろうが」
現在W世界で一番の勢力は、誰が何と言おうと連合軍だというのは間違いない。
だが、そ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ