ガンダムW
1709話
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れでも……いや、だからこそと言うべきか、簡単にシャドウミラーに頼るような真似はしたくないのだろう。
それでもこうしてシャドウミラーに援軍を要請してくるのは、恐らく財団連合の方に何らかの……おい? まさかな。
そこまで考えた俺の脳裏を過ぎったのは、トレーズの姿。
正確には、トレーズが開発しただろうエピオン。
だが、今回攻める場所はトレーズ派ではなく、財団派の本拠地だ。
そうである以上、そこにトレーズの力が及んでいるとは……あまり思いたくはない。
それでも財団派が降伏したりせずにこちらの攻撃を受けて立つという事は、何らかの勝算はあると思うんだが……
まぁ、その辺りは直接戦闘に参加すれば分かるか。
「さて、各自準備は整ったな? 取りあえず今回の財団派壊滅作戦……オペレーション・Dが成功すれば、この世界で起きている争乱も多少は落ち着くだろう」
にしても、オペレーション・Dね。このDって、もしかしてデストロイヤーのDだったりしないだろうな?
「今回のオペレーション・Dの主役は、あくまでも連合軍だ。だが……そこに俺達シャドウミラーが加わる事で、より完璧な勝利を得られるだろう。凛、頼む」
『ええ。HLVを射出するわ。……言うまでもないけど、気をつけてね』
映像モニタに映し出された凛の言葉に、頷きを返す。
計算通りであれば、地上では今頃連合軍と財団派の本格的な戦いが始まっている筈だ。
もしこの戦いで財団派を倒す事が出来れば、先程俺が口にしたように少しだけでも地球は落ち着きを取り戻すだろう。
何しろ、現在地球にいる勢力で財団派のみが相手構わず戦いを仕掛けているのだから。
連合軍と中東連合、それにサンクキングダムといった関係は、決して悪くない。
トレーズ派も、今は不気味な程に沈黙を保っている。
そう考えれば、やはり地球で一番邪魔なのは財団派だろう。
『HLV、ピースミリオンの格納庫から射出されました』
凛に変わって、HLVを操縦しているサリィが映像モニタに映し出され、そう告げる。
他の3機の様子はと見てみれば、不思議な程に落ち着いていた。
……1つの勢力が消滅する戦場に参加するのは、これが初めての筈なんだが……
これまで幾つもの戦いを繰り広げてきた、自信からか。
まぁ、理由はともあれ、俺達がやるべき事は変わらない。
ここで財団派を纏めて倒してしまうという事は。
『HLV、大気圏に突入します。ステルス、起動』
通信から流れてくるサリィの様子。
普段は優しげな表情を浮かべている事が多いサリィだが、今はHLVの操縦に集中している為だろう。
厳しく引き締まった表情が映像モニタに映し出されていた。
『地上では既に財団派と連合軍の戦いが始まっていま
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