第四章 RE:BIRTH
赤銅の力
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「おぉ・・・・おおお!!!」
上空に浮かぶ、赤銅の翼をもつ一人の人間。
その「彼女」の姿を見て、レジェスは歓喜していた。
「あれが赤銅の翼人・・・なんと美しく、そして素晴らしいのだろう・・・・!!!」
一方として、蒔風たちは
「あれが・・・赤銅?・・・・」
「女性・・・だったとはな」
「目覚めてしもうたか!!」
「卑弥呼!?」
倒れた蒔風をランサーが肩を貸し立ち上がっていると、卑弥呼が全身から汗を迸らせて寄って来た。
恐らくは復活の際に物凄い衝撃があったのだろう。
見た目以上に、精神面へのダメージが大きいようだ。
「話しには聞いていたが・・・女性とは思わなかったぞ・・・・」
「あの外見に騙されるでない。あれは周囲を破壊することしかできない存在ぞ」
「どうしても?」
「どうしても、だ。もはやあれは人の形をした「なにか」だ。肉体構成こそ血肉だが、我々を超えて人ではない」
いつもならおちゃらけた卑弥呼が険しい表情をしているだけでなく、全身の筋肉が隆起していた。
つまり、それだけ臨戦態勢。
冷や汗が垂れる。
------------------------------------------------------------
「はははははは!!では、デモンストレーションです!!!」
タンッ!!
レジェスが、腕のコンソールを叩く。
直後、カブトやシグナムの周囲にあるクリスタルの残骸が再び結合し、二十、三十の模造戦士になって立ち上がってきた。
「こいつら・・・・まだ!?」
「いや待て。様子がおかしい」
立ち上がってきたそいつらに武器を構えるシグナムだが、カブトがそれを制する。
模造戦士はそのすべてが上空の赤銅の翼人を見上げており、一体たりともカブト達の方を見ていない。
ダウッッ!!
「うお!?」
「な・・・・」
そして、それらが一斉に飛び上がり、赤銅の翼に向かって武器を向けて行った。
とんでもない軍勢だ。
物量だけでも相当なもの。
だが、それに対して赤銅は手を下に向けて「パン」と静かに叩いた。
直後
ヴァオ゛ォウ!!!
そこから衝撃波が一気に噴き出して、模造戦士を一つ残らず粉砕し、存在そのものを掻き消した。
「なに!?」
「ばかな・・・・」
驚愕する「EARTH」
「おぉおお!!さすがにこれは簡単でしたかね!!では此乃道、行きなさい!!」
歓喜し、自分の成果を試すレジェス
「あーいよっ!!」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ