第四章 RE:BIRTH
赤銅の力
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それに従う、此乃道
此乃道が飛び出していき、念動力をマックスにした拳を突き出して突進していった。
何をされても、拳の力場にゆがめられて本人には当たらないという突貫技だ。
いままでこの攻撃を初見で躱したものはいない。あの翼刀を含めてだ。
恰好の的だと、皆が攻撃して逸らされ、直撃を食らう。
しかし、その猛進が止まった。
「グ・・・ぎ・・・!?」
赤銅まであと一メートル。
もうほとんど同じ場所に立っていると言ってもいい位置で、此乃道の体がそのまま止まっていた。
「こ、この僕が・・・・サイコキネシスで・・・負け・・・・!?うブッ!?」
赤銅はただ見ているだけだ。
だが、彼女から発せられる力場に、此乃道の体は完全に停止していた。
「か・・・は・・・・・・ゥ」
そして、そのまま此乃道は死んだ。
目も閉じることなく、歯も食いしばることなく、拳を突き出して突進したその体勢のまま、心臓を停止させられて死んだ。
その死体はメキメキとボールにされ、ピンポン玉にまで圧縮されて地面に落ちた。
思ったほど、音はしなかった。
「おいおいマジかよ。あっさり過ぎるだろ!!」
それを離れて見ていた司令塔の男。
あまりにも簡単にやられた此乃道に、驚愕しかない。
しかし、次の驚愕に彼の思考は止まる。
「え?」
赤銅が、こちらを見ている。
手を向け、デコピンの形にしている。
いくら上空からだと言っても、この位置はわからないはずだ。
そもそも、いきなり見て此乃道に司令塔がいるとわかるわけが・・・・!!!
ピン
そして、指が弾かれる。
その指先から一閃の光が伸び、司令塔の男の腹部を貫通した。
更にその部分から全身が炭化していって、塵芥となって消滅する。
「ウソだろ・・・・」
その光景に一刀が驚愕と焦燥の色を表し、何とかして立ち上がる。
クラウドを抱えあげるが、とてもじゃないが戦える状態ではない。
「だが・・・だからと行かなくてどうする・・・・!!!」
「ははははははは!!!やはりあの程度の念動力ではだめか!!やはり本命は」
バウッ!!
「翼刀ォ!!!」
蒔風達の目の前から、鉄翼刀が飛び出していった。
いくつもの刃を振り飛ばしながら、赤銅に向かうその姿はやはり兵器と呼べるものか。
赤銅に襲い掛かる刃のすべてが半径二メートル以内に入った瞬間、バラバラと崩れて消滅していく。
そして、強力な力場が翼刀に向かっていき、赤い一閃光が三つ翼刀に伸びた。
その力場をヴァルクヴェインに絡
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