暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
研究機関の兵器たち
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


それが空間に響いていた。




------------------------------------------------------------




「到〜〜〜〜〜着ゥッッ!!!ダぁッッ!!!」

「ゴッ、パァッ!?」


一方、G4と四人の戦場に、ようやっとして蒔風が合流した。
それと同時に一撃蹴りをぶち込み、砲台を粉砕して身体に衝撃をぶち込む。


嫌に簡単に入るものだと思うが、G4はシグナム、ランサーと対峙していたし、遠距離からは砲撃(なのは)音撃(ヒビキ)の脅威に晒されていたのだ。

そこに気配を絶って駆け込み、完全に不意打ちをしたらそりゃ命中もする。



G4の体が少しだけ浮き、地面を転がってゆく。
そして、蒔風が決まった、と言わんばかりに決めポーズ。

酷い男である。


「蒔風・・・・」

「ん?どうしたよ。そんながっくりして」

「いや・・・考えたら負けだな・・・・」

「?」



ランサーが呟き、シグナムがこめかみに指を当ててやれやれと頭を振るのを見て、蒔風がきょとんとする。

その瞬間



ガッ、ゴンッッ!!!



という鋼を打ち据える音が二重にして、G4が蒔風に向かって突っ込んでいった。

パイルバンカーを脚から生やし、その射出によって一気に向かってきたそのG4を、蒔風が両足を踏ん張って、両腕で受け止める。
が、突っ込んできたG4の腕にガキョン、と再び現れるパイルバンカー。

その機構の隙間からブシュッ!!と蒸気が噴き出て


「やバッッ!!?」


バギャッッ!!!と蒔風の顔面に向かって鋼の杭をブチ込んだ。



「蒔風!!」

「舜君ッッ!!!」



その光景を見て、一同が叫ぶ。
蒔風の上半身が大きく仰け反り、辺りに鮮血が噴き出す。


「〜〜〜〜ッッ!!ドラァッッ!!!」


だが、その杭は蒔風の頭を貫いてはいなかった。
蒔風が仰け反った体勢から、無理矢理に蹴りを放ってG4の顎を狙う。

それを容易にG4が回避し、そこに響鬼とシグナムが切り掛かって相手を引き受けていく。



「舜君!大丈夫!?」

「心配すんな。これくらい大したことはない」


そう言う蒔風だがしかし、額からはダラダラと血が流れ、視界を朱く染め上げている。
そこをグシグシと拭って、蒔風が大声を出して呼びかけた。


「響鬼さん!!!」

「なに!!!?」

「翼刀の方に行ってもらえますか!!!」

「オッケィ・・・・じゃあこいつは任せたよッ!!!」

ドドンッッ!!!


蒔風の呼びかけに響鬼が応え、音撃を以ってG4の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ